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運送業界の高齢化とは?現場の人手不足問題と対策を簡単に解説

2025.07.04
分類:その他

運送業界は、現在、既存のスタッフの高齢化が進んでいます。

 

日本は少子高齢化が深刻化しており、新たな若手の入職者が増えないことがその要因です。

 特にトラックドライバーは中高年層が多く働いているものの、若年層は少ないため持続可能性の懸念も拡大しています。

そこで、運送業界の高齢化について、現場の人手不足問題と対策を簡単に解説します。

運送業が人手不足の理由

 運送業界が人材不足である理由として、少子高齢化により労働人口が減っていることが挙げられます。

 長時間労働や低賃金のイメージが強い運送業では、若者が敬遠して別業界へ取られていることが問題視されています。

 近年は、自動運転技術の開発なども進んでいるため、今後はトラックドライバーのニーズも減少すると考えられます。

  

運送業の高齢化の傾向における問題

 運送業の高齢化は、人材不足と相まって業界全体の大きな懸念となります。

 既存の高齢者などのベテラン社員は、知識や経験が豊富ではあるものの、身体的な負担が大きく体力的な問題を抱えます。

 また、業務のデジタル化などで操作方法を覚えられないなど、働き方の変化への対応も難しい場合があるといえます。

  

運送業の高齢化への対策

 運送業の高齢化について、対策を講じるのであれば以下の4つを検討しましょう。

 ・業務を効率化する

・管理をデジタル化する

・採用基準を広げる

・長距離輸送を改善する

 

それぞれ簡単に説明します。

 

業務を効率化する

ロボット・無人フォークリフト・拡張現実システムなどの最新技術を導入すれば、少数人数で多くの業務を担当できます。

無人化や省力化を進めることは、重労働や危険作業をロボットなどに代替できることを意味し、危険な作業のリスク低減にもつながります。

 

管理をデジタル化する

勤務時間や有給休暇取得などの管理をデジタル化し、さらに物流システムを導入することで、業務効率化や人的ミスの削減を図れます。

 

採用基準を広げる

資格取得など、従業員がスキルアップできる教育制度の整備や、採用した未経験者を一から教育制度を設けることで、採用基準を広げられます。

男性だけでなく、女性ドライバーも積極採用すれば、さらに採用枠を拡大できるでしょう。

 

長距離輸送を改善する

従来までであれば、1つの工程でまとまっていた箇所を、複数に分ける中継輸送や、複数の事業所が連携して同じトラックに荷物を積む共同配送などで勤務時間や輸送距離を短縮できます。