運送会社における環境対策として、たとえば二酸化炭素排出量を削減することや、低公害車の導入などが挙げられます。
また、エコドライブを推進することも必要であり、CO2排出量を低減させる取り組みが大切です。
地球温暖化に悪影響を及ぼさないためにも、運転方法や車両の選択などで、環境対策を徹底して行うようにしましょう。
そこで、運送会社の環境対策について、すぐに実践できる取り組み3つを紹介します。
運送会社が環境対策に取り組むときには、環境負荷を低減する運転を推進することが必要です。
CO2排出量の削減を心掛けるため、トラックのエンジン回転数を必要以上に上げないエコドライブを徹底しましょう。
急発進や急加速は避けて、走り出すときにはゆっくり加速し、早めにシフトアップする運転を行います。
交通状況に合わせながら一定速度で走行を行い、加速や減速を控えることも必要です。
また、エンジンブレーキや補助ブレーキなども上手く活用し、環境負荷を低減することも求められます。
運送会社が環境対策に取り組むときには、アイドリング対策を徹底することが必要です。
環境に対する配慮以外にも、燃料消費の抑制する上でアイドリング対策は必須となります。
仮に大型トラックがアイドリングを1時間続けた場合、1.5リットル程度の燃料を消費します。
大気汚染物質の排出量が増えたり騒音や臭気が発生したりなど、周辺環境に迷惑をかけます。
ガソリンの無駄遣いであり、トラックのバッテリーの寿命も縮むため、コストもかさみます。
アイドリング対策への知識を深めるための教育を行い、アイドリング時間の確認ができるツールなどを導入し、見える化することでドライバーの意識向上を図りましょう。
なお、真夏などはエンジンを停止した状態で車内に長時間いれば、熱中症リスクが上がります。
アイドリングを控えることが難しい場合もあるため、作業場所の付近でエアコン完備の休憩室を設置するなどの対策を取り入れることが必要です。
運送会社が環境対策に取り組むときには、高い環境性能のトラックの導入も検討しましょう。
低炭素と燃費効率の高いトラックの導入は、初期費用はかかるものの、燃費が改善されるため環境面だけでなく経営負担も軽減されます。
環境省と国土交通省では、中小トラック運送業者を対象に、低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業も実施されています。