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運送会社の高層ビルへの配達における課題とは?解決方法を簡単に紹介

2025.11.05
分類:その他

運送会社の高層ビルへの配達には、いろいろな課題があるといえます。

 高層ビルは、オフィスビルやマンションなど形態は異なるものの、どちらに配達する場合でも抱える課題はそれほど変わりません。

 そこで、運送会社の高層ビルへの配達における課題について、解決方法を簡単に紹介します。

高層ビルへの配達における課題

 高層ビルへの配達は、時間や労力がかかります。

 エレベーターでの待ち時間は長く、1日あたりの配達件数が減少してしまうことや、不在による再配達の頻度も高いため、コストや労力のどちらも増えやすいといえるでしょう。

 高層マンションの場合、宅配ボックスも設けられていますが、容量不足で置き配や再配達が増えています。

 以上により、高層ビルへの配達における課題は以下の4つといえるでしょう。

 ・時間

・労力

・コスト

・環境

 

時間

高層ビルへの配達は、エレベーターを待つ時間が長いため、配達効率が悪くなります。

また、コンシェルジュ付きのマンション等やビルの受付窓口を通す必要がある場合は、手続やセキュリティ面の確認等で時間を取られます。

 

労力

高層ビルへの配達は、荷物を台車で運ぶときや、階段や狭い通路での作業で労力がかかります。

宅配便・飲料・オフィス備品などの大型荷物を同時に運ばければならないため、負担が大きくなりやすいといえるでしょう。

 

コスト

高層ビルへの配達は、1件あたりの配達コストが高くなります。

これは、配達の時間がかかるため、効率が悪いからです。

不在や再配達リスクが高いことや、ビル内配送が複数業者で重複することも効率を下げている理由といえます。

 

環境

高層ビルへの配達は、配送車の駐停車スペースが限られることが多いといえます。

待つ間のアイドリングは停止することや、共同配送を活用するなどで、CO₂削減による環境への配慮も求められます。

 

高層ビルへの運送における課題解決の方法

 高層ビルへの運送における課題を解決する方法として、以下が挙げられます。

 ・拠点・設備を工夫する

・配送体制を拡大する

・最新技術を活用する

・事業者・自治体と連携する

 

拠点・設備を工夫する

高層ビルへの運送における課題を解決する方法として、拠点・設備を工夫することが挙げられます。

マンションでは宅配ボックス・共同受取拠点の設置、オフィスビルでは専用荷受けフロアやデリバリーロッカーの導入が必要です。

 

配送体制を拡大する

高層ビルへの運送における課題を解決する方法として、複数の運送会社が協力する共同配送などを活用するなどが挙げられます。

 

最新技術を活用する

高層ビルへの運送における課題を解決する方法として、IoTQRコードでセキュリティを簡略化することや、ドローンやロボットを使ったビル内搬送などが挙げられます。

 

事業者・自治体と連携する

高層ビルへの運送における課題を解決する方法として、ビル管理会社やテナントと協力体制を築き、受け渡しルールを整備することが挙げられます。

行政・自治体に駐停車スペースの整備や規制緩和を依頼することも必要となるでしょう。