
運送会社が中国市場を重視するのは、中国が世界最大の製造拠点で、巨大な消費市場でもあるからです。
電子商取引(EC)が急成長し、サプライチェーンも多様化したことで、中国と日本を結ぶ物流へ求められることも高度化しているといえるでしょう。
そこで、運送会社が中国市場を重視する理由について、巨大市場を結ぶハイブリッド輸送を解説します。
運送会社が中国市場を重視するのは、日本の産業や国際物流網の維持において欠かせないからです。
中国市場は、自動車部品やスマートフォンなどの資材を調達する主要な供給拠点といえます。
また、中国の一般消費者は、日本の食品や化粧品、日用品などに対する購買力が高く、ネット通販普及によって個人向け小口貨物も両国間でニーズが急増しています。
広大な国土を網羅する現地配送網との連携で、ビジネス規模を拡大できることが中国を重視する理由と考えられるでしょう。
ハイブリッド輸送とは、航空・海上・鉄道・トラックなどの複数の輸送手段を組み合わせる物流手法です。
スピードとコストのどちらも削減でき、環境負荷低減や物流効率化を実現できる手法ともいえます。
迅速性を最優先する航空貨物では、半導体や緊急の製造部品を中国の主要都市へ翌日に届けられます。
海上貨物は大量輸送でコストを抑えやすいことが特徴ですが、大型混載コンテナの活用で大量物資を安く大量に輸送できます。
日中間のフェリーと中国国内の高速トラックを繋げば、さらに安い輸送を実現できるでしょう。
国境を越える輸送や、現地で円滑な配送を進めるためには、運送会社の培った緻密な品質管理を強みとした運営が必要です。
最新IT技術や自動化導入などで、今後はさらに日中間のロジスティクスが効率化すると考えられます。
中国発の自動運転トラックやAIロボットなど、無人配送に向けた自動化技術を逆輸入する動きも進む可能性はあります。
中国国内の拠点と東南アジア網を柔軟に繋ぐサプライチェーンが強靭化され、複数の国や企業の輸出入データの暗号化などの貿易手続のブロックチェーン化も進むでしょう。
中国政府の環境規制や世界の潮流に合ったEVトラック導入やエコ包装の徹底など、グリーンロジスティクスの推進も今後はさらに活発化すると考えられます。