
日本の運送会社にとって、香港はアジア最大の自由貿易港(フリーポート)であり、国際物流において欠かせない最重要拠点といえます。
香港は物流の取扱い量が世界トップクラスであり、空港や港湾施設と、中国本土へのアクセスにおいても優位性を持ちます。
そのため、様々な日系運送会社が現地へ進出し、国際物流でも重視されています。
そこで、運送会社と香港の関係について、最重要拠点とする理由やグローバルな連携を解説します。
運送会社が香港を最重要拠点する理由は、アジアで一番のハブ機能を誇る場所だからです。
世界中から物資が集まる場所であり、周辺国へ効率的に転送できる物流ハブの機能や役割を担います。
インフラが圧倒的とされるのは、アジア主要都市まで5時間以内でアクセスできる立地と、世界最大級の貨物空港が存在するからです。
一部の品目を除いて、原則、関税がかからないなどシンプルな通関制度も迅速な物流につながっています。
日本の運送会社がグローバル化を検討する場合、国内で培った物流技術を香港に展開するケースが多いですが、たとえば航空・海上・陸上の輸送を組みあせた複合一貫輸送の提供などです。
農産物や食材を高い品質を維持しながら香港市場へ届ける低温輸送や、EC商品を迅速に配送する越境EC(電子商取引)の物流サポートなども戦略の1つといえます。
日本から香港など、国境を越えて荷物を動かすためには、通関手続や複雑な法規制をクリアできる高度なノウハウが必要です。
そのため、輸出入申告と通関書類を処理できる香港独自の通関システムへ対応できるデータ処理能力が求められます。
海上輸送における塩害・湿気や、航空輸送の気圧変化などにも耐えられる梱包のノウハウや、電子部品を振動や静電気から守る特殊コンテナの運用なども含まれます。
運送事業に最新技術が導入されることで、香港を基点に国際運送ビジネスを展開しやすくなります。
たとえば、以下が関係して国際運送ビジネスを進化につながると考えられます。
・香港国際空港拡張と3滑走路体制の活用により貨物処理能力が大幅に増強される
・AIによる季節の物量変動でコンテナの空きスペースや航空枠の無駄をつくらない
・香港政府の環境方針に沿って配送車両のEV化やエコ包装の導入など