神奈川県内は物流の拠点としての魅力が向上しているエリアです。インフラ整備に道路網整備などに加え、神奈川県は製造業や物流業など企業活動も活発であるといえます。
神奈川県内に本社、研究所、工場などが整備されることも多く、横浜市、川崎市、相模原市などの政令指定都市がこれらの整備をけん引しているといえるでしょう。
中でも横浜市の産業・商業の中心地である「みなとみらい21地区」は、県内外から誘致し事業環境が整備されていることによって、経済の中心地として飛躍していくことが期待されています。
平成26年6月28日に相模原愛川IC~高尾山IC間が開通され、相模原愛川ICから埼玉方面や山梨方面に移動する時間はかなり短縮されるようになりました。
それまでよりも時間を有効に活用することが可能となり、企業活動を効率化させることに大きく貢献しているといえるでしょう。
さらに注目したいのは神奈川・湾岸地区で、本牧エリアを中心とした荷動きの活発化が予想されます。
神奈川・湾岸地区は、川崎市川崎区、幸区、横浜市鶴見区、中区、磯子区、金沢区(産業用道路内側)などのエリアが含まれており、大黒、横浜、本牧、山下埠頭があります。そのため、港湾倉庫や荷役業者が多く存在することが大きな特徴といえるでしょう。
交通アクセスの良好さは東京と並ぶほどであり、同じく巨大消費地です。大規模な配送センターを設ける需要が大きいため、地方を結ぶ中継センターとしての立地ニーズも高いといえます。
東京から横浜を行き来できる港湾地区で倉庫を探そうとする事業者も多く、埠頭があるので輸入貨物などを扱うならさらに適したエリアといえるでしょう。
横浜、本牧エリアの場合、主に食品を扱っていることが多く、大黒エリアは食品だけでなく自動車の扱いも目立ってきています。
この神奈川県エリアの人気の高さに注目したのは地元企業だけでなく、外資系を中心とした投資ファンド会社が大型施設を建設させるという動きも活発化しています。
港湾地区に隣接している金沢区の産業用道路外側で施設を供給しようとする動きは、交通アクセスの利便性を考えて港湾地区の物流施設を収益物件にしようとする動きへとシフトされています。
山下エリアなどでも物流施設を建設が増えなど、本牧エリアを中心とした荷動きが活発化されるのではないでしょうか。