運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

最先端の技術が集結している物流センターとして注目されているのは?

2020.05.24
分類:その他

物流の拠点として扱われている物流センターですが、たんなる拠点ではなくその機能や性能が集結している最先端の建物になりつつあると考えられます。

すでに日本でも高い技術を取り入れた物流センターは存在しますので、現在特に注目されている最先端の物流センターの特徴や内容を知っておきましょう。

最先端の物流センターとして注目されている施設

現在最先端の物流センターとして注目されているのは、グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)。都市の生活や経済活動を支えるインフラとして、高い機能で環境にも配慮した物流施設を提供しています。

日本だけでなく、中国、ブラジル、米国、ヨーロッパやインドで、総延床面積約6,000万㎡という物流施設ポートフォリオを運営していることが大きな特徴です。

 

どのような物流施設を提供している?

都心より20キロ圏内に施設は位置し、地上5階建の広い敷地にある施設は、免震構造・受変電設備の冠水対策などで地震や洪水が発生したときの被害も軽減可能としています。

仮に停電が発生したとしても、バックアップ電源設備で災害にも対応できる物流センターとされています。さらに全館LED照明を採用し、共用部には人感センサーが設置というこだわりようです。

高断熱屋根に壁材、太陽光発電による省エネ・冷暖房効率などに加え、雨水と節水型衛生機器の利用、ヒートアイランド対策なども行っているなど、様々な取り組みが注目されています。

・立地

空港や貿易港に近接し、物流集積地と消費地間を結ぶ主要幹線からもアクセスが容易になる立地を戦略的に確保しています。

・規模・構造

物流体制の効率化を目的とする物流アウトソーシングが顕在化する中で、様々なニーズに柔軟に対応できる構造や規模を備えた物流施設を展開しています。

・事業継続性(BCP)

大地震発生の際には建物の揺れを最大約75%低減させる免震工法を採用し、停電のときには防災センターや事務所の照明を確保可能とするバックアップ電源設備を採用など、事業の継続を可能としています。

・環境配慮

LED照明の採用、太陽光発電システムの設置、また外壁には断熱性の高いサンドイッチパネルを使用するなど、環境に配慮した物流施設を展開しています。

・快適性

施設で働く方たちが快適に仕事に励むことができるように、洗練されたオフィススペースやトイレ、シャワールーム、カフェテリアなどを完備しています。