自動運転技術を活用した車両、バス、一人乗りや宅配、警備ロボ、物流ロボット、無人フォークリフトなど、ヒトやモノの移動が便利になるロボットを販売している株式会社ZMP。世界30か国以上からエンジニアやスタッフを採用し、様々なロボットを開発しています。
そのZMPでは物流業界で大きく関係する物の移動をCarriRo(キャリロ)とし、新しい製品やサービスを提供しています。
そのCarriRo(キャリロ)にこのたび、遠隔監視・操作機能が追加され、施設内で行う作業を無人化にできる可能性が高まりました。
物流支援ロボットであるCarriRo(キャリロ)は、搬送作業を快適に楽しく行うことができるようにと、2016年8月から国内で出荷開始されています。
操作はジョイスティックで行うことができ、ビーコン(発信機)を自動追従するモードも有した台車型の物流支援ロボットです。
工場や倉庫、ホテル・旅館、空港で活用されているロボットですが、自律移動などの付加価値で物流拠点や工場などでは特に導入が広がっているといえます。
2020年5月11日、新型コロナウイルス感染症の軽症者などが宿泊療養する施設でも活用されていますが、遠隔監視・操作の機能を追加して作業を無人化できるとしています。
軽症者の宿泊療養を受け入れる施設では、弁当配送やゴミ回収など物資を搬送する業務を行う必要があります。
しかし現場は人手が不足しており、二次感染のリスクも気になるため、2020年4月から物流支援ロボットであるCarriRo(キャリロ)を使った無人搬送提供が進められていました。
ただCarriRo(キャリロ)が障害物などで停止してしまったときには感染リスクの高いエリアにスタッフがいかなければならなくなります。そこで、遠隔で監視・操作できる機能を追加し、別室などで対応できるようにしたようです。
今回CarriRo(キャリロ)に追加された機能は、物流支援ロボットCarriRo AD+を遠隔管理クラウドシステムROBO-HI(ロボハイ)経由により操作が可能となっています。
CarriRo(キャリロ)のハンドル部にカメラが設置されており、そのカメラに映し出された画像で周囲の状況を把握することが可能となります。画面を確認しながらコントローラーを使って操作したり、自律移動モードに切り替えたりといったことが可能になるようです。
今後は物流業界の現場でも、この無人操作を可能とする仕組みが活用されるときがくるのかもしれません。