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物流業界で重要な役割を担う倉庫業とはどのような業務を行う?

2020.08.04
分類:その他

物流業界の一部を支え、欠かすことのできない施設・設備として挙げられるのが「倉庫」の存在です。

すでにインターネット上でショッピングを楽しむことは一般的になっており、今や物流倉庫なしでは運営できないほどになっているといえるでしょう。

倉庫業への需要は大幅に広がっていますが、そもそも物流の仕組みの中でもっとも最初に業務として行われる入庫・保管を担う大切な存在です。

倉庫業とはどのような産業?

倉庫業とは、生産から消費までを結ぶ人々の生活基盤を支える公共性の高い産業分野といえます。

荷主から寄託されたモノを保管することが主な役割ですが、日本の倉庫業は旧財閥系と呼ばれる企業を中心として明治時代から続いています。

以前は倉庫業法で規制の対象でしたが、20024月に改正となり許可制から登録制に変更され、料金事前届出制度も廃止されました。それにより、効率的に倉庫業を営むことが可能となり、競争も強化されています。

 

倉庫業を営むには?

倉庫業は倉庫業法で、倉庫・敷地について所有権を有していることを要求されています。

倉庫業者を営む際には登録が必要ですが、その際には倉庫の種類ごとに規定のある施設・設備の基準を満たすことが必要です。

さらに適切に倉庫業を営み管理する上で、倉庫管理主任者を選任しなければなりません。

参入しやすくなったとはいえ、多額の設備投資も必要とされているので誰でも可能というわけではありません。

 

倉庫業の重要性

物流倉庫は次の運送方法へ切り換えするときに、一時的にモノを保管する場所として活用されています。それに加え、配達日が指定されているときにも保管する場所として使われています。

適切なタイミングでと届けるために、何をいつ、どのくらいの量で出庫するか把握する管理も行われるために必要な場所です。

 

様々な種類はあっても担う役割に変わりはない

倉庫にも種類があり、一般的な建屋型と呼ばれる形のものから、24時間温度と湿度を一定に保つことができる定温倉庫、危険物や高圧ガスなどの保管が可能な危険品倉庫、外国貨物を扱う保税蔵倉庫など、挙げていけば豊富な種類・内容となっています。

いずれにしても倉庫では、検品・入庫・流通加工・ピッキング・出庫という物流の一連の流れを担う場所であるため、適切な管理が求められています。

出庫の際には個数は合っているか確認し、配送先や方面ごとに仕分けを行ってトラック単位に荷揃えを行うことが必要です。

そのためにも複数の人材を必要としていますが、人手不足を解消するために近年ではロボットやITなど最新技術などを用いた方法も検討されています。