物流業と運輸業の違いがよくわからないという方もいるようですが、運輸業とは旅行客や貨物運搬などの業種を指しています。
ただ単に運搬するだけでなく、物品を保管したり、荷物を積み下ろしたり、運搬に関係するサービスなども含まれるので業務は多岐に渡ると考えられるでしょう。
IT技術などが導入され、運搬に関連する業務も人力によらず可能とすることも増えてきました。
そこで、運輸業とはどのような業務なのか、その内容についてご説明します。
物流業に運送業、運輸業などどれも同じでは?と思う方もいるでしょう。実際、それほど大きな違いはなく、明確な線引きもされていません。
運輸業も運送業も物流業界における職業や業務をあらわしているので、広域にはどちら物流業に含まれると考えられます。
物流業界では船や飛行機、トラックなどを使って長距離を運ぶことを運輸といいますが、運送という言葉は主にトラックを使った陸送による配送を指していることがほとんどです。
運送よりも運輸の方が長距離で広い範囲で行う業務であると考えればイメージしやすいでしょう。
運輸業の業務は幅広くありますので、それぞれの内容を解説します。
車両を使用し荷物を届けるドライバー兼サービススタッフをSDといいます。担当するエリアの倉庫から届け先まで、荷物を届けることが主な業務です。
法人に対する営業は、個人を対象としたサービスとは異なり、法人だからこそ提供できるサービスや物流システムの提案、構築などを行います。
発送依頼を受け、荷物を預かったから運搬するスケジュールを決め、届けるまでは保管・管理が必要です。
また、貨物を積んだり下ろしたりする作業を荷役といいますが、倉庫内のスペースで行うトラックなどへの積み下ろし作業も行います。
さらに倉庫や物流センターに運ばれた商品に付加価値をつけるため、加工する作業を流通加工といいますのがこちらも作業の1つです。
他にも運輸業では貿易業務における仲介業者であるフォワーダーも活躍します。フォワーダーは主に国際輸送業務を取り扱う業者であり、荷主から依頼を受けることで運搬業者をコーディネートします。
近年物流業界で注目されつつある3PL(サードパーティロジスティクス)という物流サービスでは、保管・配送・荷役・輸出入などを個別業務としてではなく、一括して行い物流全体を最適化・効率化させることが可能です。