運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流業界で活躍する大手の日本企業とそれぞれの特徴とは?

2020.10.19
分類:その他

物流業界で大手と呼ばれる日本企業はいくつかありますが、何を基準に大手と定義するのかはそれぞれです。一般的には知名度の高さや売上高の大きさなどでしょうが、売上が多いから知名度が高く広く周知されているともいえます。

物流業界には消費者に身近な宅配便から、路線トラック専業、総合物流、3PLなどの企業物流など多岐に渡ります。さらに小売業や卸売業との関係など、その仕組みは複雑です。

今回は売上高が上位にある物流業界で活躍している日本企業と、それぞれの特徴などをご紹介します。

日本郵船

海運業界大手と呼ばれる企業であり、売上高は物流業界では1位です。幅広い分野で活躍している企業でもあり、海上運送業を主に総合物流事業と不定期専用船事業、一般貨物輸送事業、客船事業、さらに不動産業なども手掛けています。

日本郵船と資本・業務提携をしている日本郵便は、メール便で圧倒的なシェアを誇っているとされています。

世界では38か国447か所に物流拠点が設けられており、今後も物流業界をけん引し続ける存在であることが期待されます。

 

日本通運

売上高の大きさだけでなく、自動車や鉄道輸送、船や航空輸送までを陸海空すべての経路の物流を制覇している企業です。

物流以外にも倉庫、通関、情報処理といった関連事業も手掛けており、複数事業の領域で活躍しています。

全国には1,000を超える支店や営業所が設けられており、海外にも611の拠点を保有しているグローバル企業です。

 

ヤマトHD

クロネコヤマトの宅急便で知名度の高い企業で、物流業界の成長に大きく貢献しているリーディングカンパニーといえます。宅配便事業では約半分のシェアを持ち、楽天と配送で連携を強化しているところです。

宅配業以外にもデリバリー事業、BIZ-ロジ事業、フィナンシャル事業、e-ビジネス事業、オートワークス事業などいろいろな事業を行い、事業領域をさらに拡大し活躍し続けていることが特徴です。

 

SGホールディングス

佐川急便でも有名な企業で、ヤマトと並び宅配事業で広く周知されている企業です。デリバリー事業、ロジスティクス、海外・国際事業、他にも不動産事業など幅広い領域で活躍しています。航空宅配便であればシェア1位となるのがSGホールディングスの特徴です。

デリバリー事業では宅配輸送のサービス以外に、物流課題の解決を目指しています。企業向け事業であるロジスティクスも物流業界発展に大きく貢献しているといえます。