生産されたときにはまだ裸の状態ともいえる商品ですが、流通の付加価値を向上させるためには物流の機能である流通加工や梱包(包装)を駆使することが必要です。
商品がむき出しのままで輸送してしまえば、その途中に傷がつき破損する可能性も出てきます。それらを防ぎ、品質が低下することを予防するためにもしっかり物流の機能である流通加工や梱包という過程は重要であるといえるでしょう。
包装と梱包、どちらも意味は同じでは?と思うかもしれません。確かに荷づくりするという意味は同じですが、梱包とは段ボールや発泡スチロール、縄などを使った荷づくりであるのに対し、包装はうわづつみといった意味をもち、装飾的な意味を持つ言葉として使われることが多いようです。
どちらも商品を守るために行うことですが、梱包のほうがより強固で工作機械などの運搬に使われると理解しておくとよいでしょう。
流通センターや倉庫が出荷するときに行う加工全般を指す言葉で、検針、タグ付け、ハンガー掛け、値札付け、セット組み、ラベル貼り、袋詰などで、商品の付加価値を向上させるために行います。
付加価値が高まれば差別化によって価格が上乗せできるといったメリットも出てくるでしょう。
梱包と包装の違いは先に述べたとおりですが、広域にはどちらも商品を守るという意味なので同じことですが、破損を防ぐために用いられるのがダンボールや木箱、発砲スチロールなどです。
外箱に内容名や内容量、製造年月日、ロットナンバーなどを表示しておくことにより、何の商品が梱包されているのか一目でわかるようになりますし、台車にも積みやすくなるでしょう。
なお包装は、役割や目的により、個装、内装、外装という種類に分けることができます。
商品を個別に包装することで、水や湿気、熱や光などから守ることを目的とします。
個装された品を1つの袋にまとめることで、商品を販売促進するために魅力を伝えやすくすることが目的です。パッケージに工夫を施すことにより、消費者の購買意欲を掻き立てることができるでしょう。
最も大きな包装の単位であり、ダンボール箱や木箱などを使った梱包が外装といえます。汚れや破損などから商品を守ることを目的とされます。