物流会社への入社は職務経歴より学歴が重要？
物流・倉庫業界では、新卒採用において出身大学が選考の際、有利または不利になる学歴フィルターと呼ばれるものが存在する会社もあります。
しかし業界すべてで学校名が重視されるわけではなく、たとえば偏差値が高い大学でなくても内定が積極的に出される会社も少なくありません。
これから新たな若い人材を雇用するための新卒採用を重視する物流・倉庫企業では、中途採用のような職務経歴がないため学歴をフィルターとして設けていますが、具体的にどのような企業などでしょう。
商社系の物流・倉庫ならその傾向が濃くなりがち
物流・倉庫業界の中でも商社系と呼ばれる三菱・住友・三井・伊藤忠系などの企業は、最終学歴の大学名を重視しがちです。
三菱倉庫・住友倉庫・三井倉庫・三菱商事ロジスティクス・伊藤忠ロジスティクス・丸紅ロジスティクスなども商社系の倉庫会社であり、大学生が就職先として選ぶ人気の企業といえます。人気があるだけに人が集まりやすく、選考基準も高く設定しなければならないのが背景にあるとも考えられるでしょう。
また、グローバル化により海外業務に携わることの多い国際貨物系の会社も同様で、日本通運・近鉄エクスプレス・阪急阪神エクスプレス・日本貨物航空なども大学名が関係してくることがあるようです。
さらに航空会社や海運会社などの子会社として運営している物流企業なども、国際貨物に携わるため学校名が重視される傾向があると見られます。
トラック運送会社は中途採用で職務経歴を重視する？
陸運関連企業と呼ばれるトラック運送会社などは、人手不足が深刻な問題となっており新卒採用で学生が集まりにくい事情を抱えています。そのため大学名を選考基準にすることは多くありません。
中でもヤマト運輸・佐川急便・日本梱包運輸倉庫などの国内向け物流をメインとする企業では、中途採用なども積極的に行い職務経歴などもそこまで重視されないといえます。
仮に物流関連での経験がなかったとしても営業経験があればその能力が高く評価されることもありますし、パソコンや語学スキルが有利になることもあるようです。
実際、物流業界のグローバル化に伴い対応できる人材を獲得したいと思っても、人が集まらなければ採用はできません。
中途採用の場合には即戦力となる人材を求めるため、職務経歴書などに記載された内容を重視しがちですが、隠されたスキルなどが存在する場合もあるため面接などでしっかりヒアリングしたほうがよいでしょう。
