運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流業界に欠かすことができないコンテナの重要性

2019.11.04
分類:その他

物流でコンテナを用いることは当たり前になっている現在ですが、コンテナという箱を輸送に使うことにより、安全さを保ちながら安定した輸送が可能です。

このコンテナが物流に用いられることで、輸送においてどのようなメリットがあるのか、そしてどのような種類のコンテナがあるのかご説明します。

コンテナを物流に用いるメリット

コンテナが登場したことにより、海上輸送で発生していた様々な問題を解決できるようになったとされています。

たとえば、荷役作業中の貨物の盗難被害や、輸送中にダメージを受けるといった問題を解決できるようになりました。さらに納期の定時性の保証、荷役や運送の効率化といった部分も改善されたとされています。

従来まで、港での荷役では規格化されていない貨物を積み替えすることにはとてもたくさんの労働力を必要としていました。労働力が必要な分、時間だけでなく人件費も多くかかってしまうことになります。

しかしコンテナ輸送が登場したことにより、3か月後には荷役にかかるコストが40分の1にまで激減できたともいわれているほどです。

また、船による海上輸送、鉄道やトラックなど陸上輸送などが上手く連携できるようになったことで、輸送を一貫することが可能となり効率化できたとされています。

 

コンテナの種類とそれぞれの特徴

このように物流には欠かすことができないコンテナですが、これまでいろいろな種類のものが登場しました。

使用されるコンテナは、目的や輸送方法などによって次のように使い分けられています。

ドライコンテナ

一般的な海上コンテナで、陸上では倉庫などの用途に使うことができます。

リーファーコンテナ

冷蔵や冷凍など温度管理が可能なため、冷凍食品や生鮮食品、生花などを輸送する際に用いられます。また、倉庫や一時保管場所としても使うことができます。

タンクコンテナ

タンクそのものを枠で支えるコンテナで、ガスや液体、化学薬品などを輸送する際に用いられます。

ベンチレーターコンテナ

通風孔が設置されているコンテナです。

オープントップコンテナ

天井部分を取り外すことができるタイプなので、上部から荷役を可能とすることが特徴です。高さのある貨物を輸送する場合などに用いられます。

ペンコンテナ

動物を運ぶことを目的としたコンテナなので、通風や給餌、排泄などに考慮されている構造であることが特徴です。

 

グローバル化が進む中ますますコンテナの必要性は高まる

コンテナ輸送がはじめて登場してすでに60年以上経過していますが、経済や消費活動においてグローバル化が進む中、ますますコンテナを使った輸送の必要性は高まっている状況といえます。

これからも物流業界において必要不可欠なものとして、活用され続けていくこととなるでしょう。