物流・運送業界に関係する作業の1つに「梱包」がありますが、一口に梱包といっても容器の素材や形態などでいろいろな種類に分けることができます。
どの素材や形態などを選ぶかは、梱包する内容の形状・質量・大きさ・錆びやすいものか・振動への対応・最終目的地までの流通条件など様々なことを考慮しつつて選択することが大切です。
そこで、梱包の素材や形態などを含めた様々な梱包形態の種類とその内容をご説明します。
木製梱包よりも容積を小さくすることが可能である反面、一度作れば梱包の際に微調整することは難しいといえます。また、材料や容器を製造するコストは木製よりも割高になってしまいます。
周囲を木箱などのように覆うのではなく、腰下に製品を固定したのみの梱包方法で、輸出梱包ではコンテナと組み合わせコンテナは外装容器と考えます。
梱包費の低減させることはメリットですが、複数の製品を同梱しにくいことや、コンテナ混載ではコストが同容積の木箱より高くなる傾向があります。
軽量貨物でメジャーな梱包方法であり、ダンボール原紙を張り合わせ強度を高くした二層ダンボールや三層ダンボールといった強化タイプのものもあります。
比較的重い貨物にはスキッドと強化ダンボールを組み合わせるといった梱包方法もあるなど、様々な使い方が可能です。
ダンボール自体は軽量で扱いやすいことがメリットですが、水濡れに弱く長時間積重ねたままにすると変形してしまうこともあるため注意が必要といえます。
パレットに、ダンボールなどで個装した貨物を積み付ける梱包方法で、パレットの材料は木材・プラスチック・スチール・アルミ・強化ダンボールなどが使われています。
どの材料を使うかによって一長一短があることが特徴です。
輸出梱包で使われる梱包方法で、輸送中に製品が錆を発生させないようにするための内装として使用されます。
梱包形態に関係なく行われ、バリア材という湿気を通しにくい材料で製品を完全に覆い、バリア内の空気を抜き内部の水分を排出する方法が用いられます。
振動に弱い製品などが輸送中の振動・衝撃を受けないようにするための梱包方法で、包装容器の内部に緩衝材を設置し衝撃を吸収・緩和させることを目的としています。
緩衝材には気泡シート・発泡スチロール・発泡シート・片面ダンボールなどが挙げられます。