運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流・運送業界の機能で中核的な部分となる「保管」と「荷役」の役割

2021.04.17
分類:その他

物流・運送業界の機能のうち、保管・荷役は輸配送とともに中核的な部分です。

それぞれモノが運送するまでの間においてどのような役割を担うのか、保管と荷役についてご説明します。

「保管」と「荷役」はどのような意味?

物流において「保管」は、時間差を埋めるために一時的に物流センターや倉庫に置いておくことで、安定して市場に供給するために重要となる部分です。

それに対し「荷役」とは、物流センターや倉庫に商品を保管する上で、荷物の積み下ろし・運搬・入出庫・ピッキング・仕分けなど活動全般を示しています。

主な荷役の作業として挙げられるのは、荷揃え・棚卸し・運搬・棚入れ・仕分け・ピッキングなどであり、物流の中でも大きなウェイトを占める部分となっています。

 

物流センターや倉庫で保管している間に行われる作業とは

荷物が入荷したときには、まず荷物を入荷予定リストなどと照合しながら、商品・数量・品質などが間違っていないか検品(検収)します。荷物に間違いや問題がなければ入庫となり、その後、必要に応じて保管・流通加工・包装などを行うことになります。

物流センターや倉庫などの場合、荷物量も多いため人の手による作業だけではなく、入庫の際にはハンディターミナルなどを使って検品作業を効率的に行っていくこと一般的です。

検品作業によるデータを元にして、保管から出荷までの在庫を管理していきます。

 

マテリアルハンドリングで作業の効率化

荷揃え・積み下ろし・運搬・仕分けなど、一般的な荷役作業を効率化させる機械を「マテリアルハンドリング(マテハン)」といいます。

荷物の移動を自動化させる機械全般がマテハンで、台車・パレット・フォークリフト・コンベアの他、産業用ロボット・自動倉庫・自動ピッキングマシンなども含まれます。

棚卸しでは在庫数・種類・品質などを確認する作業で、ピッキングとは出荷指示書(ピッキングリスト)に記載された商品(品番)と数量を確認しながら商品を集めていく作業です。

このピッキングと同じく出荷作業のメインになるのが仕分けで、商品を品種や出荷先ごとに分けていきます。

最終的に出荷するときには出荷検品作業が必要ですが、入荷したときと同様に、出荷する荷物に間違いがないか検品(検収)します。

これらが物流の保管における一連の流れであり、この部分をいかに効率的に、スムーズにできるかによってかかるコストや時間、提供するサービスの質が変わってくると認識しておきましょう。