昔と比べると、運送業の中でもトラックドライバーの仕事は、今はとても働きやすい環境が整っているといえます。
しかしトラックドライバー不足は運送業界でも深刻な問題として取り上げられることが多く、仕事は多くあるのに担う人員がおらず困っている状態です。
どの運送会社でもトラックドライバーを獲得する激戦状態に勝ち抜くため、労働条件を改善するなど対策を行っているといえますが、それぞれのトラックの良さをアピールできるように知っておくとよいでしょう。
通称「2トン車」と呼ばれるトラックが小型トラックであり、地場配送をメインとすることが多いといえます。
小さめのボディなので小回りも利き、田舎や山奥の細道などでも走行しやすく、バン・ウイングボデーで地元住民や企業の方と直接触れ合いながらの配送ができます。
通称「4トン車」と呼ばれるのが中型トラックで、サイズが大きく、輸送能力も高めです。
短~中距離の配送を担当することとなり、バン・ウイング・平ボディ・タンクローリーを使って運びます。
製造関係の製品を運送する部品便や様々な荷物が混在している雑貨便などがあり、このうち部品便はパレット罪が多くフォークリフト作業が多いのに対し、雑貨便は手積み・手下ろしが多く体力が必要です。
タフな作りである平ボディによる運送は、鉄鋼業の専属便として製造工場間での配送を担当することが多いといえます。
燃料の輸送や牛乳配送、化学薬品の配送など液体を運ぶことをメインとする仕事となり、中型のタンクローリーであれば近距離の配送がほとんどです。
トラックドライバーの花形といえるのが大型トラックの運転手ですが、見た目は華やかでも待遇は一般的な水準が定まっていない状況で、荷主や運送業者により差があるといえます。
運送業での大型トラックはいろいろなボディがあり、どのトラックを使うかで仕事内容が異なります。
最も数が多いトラックの種類で、部品便や雑貨便以外にも、冷凍車なども大型トラックに含まれます。
主に中~長距離便として担当し、1 週間以上かけて走ることもあるのが特徴です。
中型トラックと同じように荷主は鉄鋼業者であることが多く、製造工場間の配送や直接現場に配送することも少なくありません。現場が変わるたび納品場所が変化するため、単調な仕事になりにくいことが特徴です。
主に燃料輸送で指定された少し離れた基地で輸送用燃料を補給し、ガソリンスタンドなどに運びながら帰社する流れです。
中距離便が多く、半日で仕事が終わることがあるのですが、冬場は繁忙期として忙しいことも特徴です。
乗用車を何台も搭載し輸送可能であるキャリアカーは、車社会には欠かせない存在といえます。
港から自動車を積み込んだ後で自動車ディーラーに納車する流れとなることが主ですが、中古車オークション会場から運ぶといったこともあります。