運送サービスの中でも、自転車を運びたいというニーズに対応できる個人輸送サービスが近年注目されつつあります。
たとえば遠方で開催するサイクルイベントやレースに参加する方や、旅行先でサイクリングを楽しみたいという方などは、自転車を運送してくれるサービスを利用することとなるでしょう。
自分が普段乗りなれた自転車を遠方でも使用できる上、本人も身軽な状態で移動可能となるなどメリットはいろいろです。
そこで、現在個人向けの自転車輸送サービスにはどのようなものがあるか、近年多く利用されているものをいくつかご紹介します。
現在、個人向けの自転車輸送サービスはいくつかありますが、強みやメリットなどが次のように異なるため、それぞれの特徴を確認しておくとよいでしょう。
西濃運輸が提供する自転車専用宅配サービスが「カンガルー自転車輸送便」です。
なお、特定のイベントで利用可能となるのが「自転車イベント便」で、イベント会場からバイク発送ができるといった便利なサービスになっています。
スポーツ自転車専門の自転車宅配便で、ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイクなどがその対象となっています。
イベントや大会に出場するときはもちろんのこと、旅行やオークションの出品などいろいろな利用が可能です。
佐川急便が提供するサービスで、主に大きな荷物を扱う宅配便のことです。
3辺合計が160cm以上260cm以内で、重さ50kgまでの荷物を飛脚宅配便と同様のはやさで運送してくれます。
クロネコヤマトと日本サイクリング協会(JCA)が提携し、提供するサービスが「サイクリングヤマト便」です。
JCAの会員のみが利用できる限定されたサービスですが、利用前にサイクリングタッグを購入することが必要となっています。
これらの個人向け自転車輸送サービスのうち、サイクリングヤマト便以外は布製の輪行袋の使用は不可となっています。
そもそも自転車は通常の宅配便で運送できず、たとえばホイールを外せばコンパクトになるスポーツバイクでも梱包すればサイズが大きくなります。
そのため自転車専用のサービスや大型荷物の取り扱いが可能となるサービスを利用しなければ、自転車は運ぶことができません。
専用の梱包材・段ボール・ハードケースなどの準備も必要となり、各社可能となるサイズや重さは異なるため事前の確認が必要となるでしょう。
自転車のサイズが大きいときは、オリジナルの輸送用箱が使える西濃運輸のカンガルー自転車輸送便が便利です。
できるだけ料金を押さえたいならサイクリングヤマト便、集荷を自宅で行ってほしいものの不在がちという場合には2時間単位で配達時間の指定が可能なシクロエクスプレスがおすすめです。
また、オークション利用なら着払いも可能な佐川急便の飛脚ラージサイズ宅配便を使うと、送料を負担せず自転車を運んでもらえます。