運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業が行う通常業務とは?

2021.09.11
分類:その他

運送の通常業務といえば、荷物を運んだり人を運送したりというイメージを抱く方がほとんどでしょうが、実際には他にも様々な業務を行っています。

同じ荷物を運ぶ仕事でも運送業には含まれない場合もあるため、通常業務としてどのようなことを行うのが運送業なのかご説明します。

運送業の通常業務の内容

確かに運送業では荷物や人を運ぶことが主な仕事ですが、運ぶ対象が荷物であれば荷受けや庫内で行う仕分け作業なども運送業の通常業務に含まれます。

一般的な方たちの目に触れることのない裏方作業も含め、荷物や人を運ぶ業務全般が運送業といえるでしょう。

荷物や人を運ぶ方法はいろいろですが、その経路により陸運・空運・海運に分けることができます。

人々の生活に身近な存在といえる、トラックを使い近距離や内陸部に小口運送する陸運だけでなく、人を運ぶバスやタクシー業務、鉄道業務なども旅客に分類される運送業の1つです。

長距離では空運(航空機)や海運(船舶)が使用されるなど、いずれも人々の生活や経済を支える重要な役割を担っています。

 

運送できる荷物の種類

運送業では食品や飲料品など食品をメインにする業者もあれば、危険物などを専門として運んでいる業者もあります。

あまりに価値が高い貨物や大型貨物は身近な運送業者で対応できないことが多いといえますが、現金・小切手・手形などの有価証券は宅配では扱うことはできません。

クレジットカードやパスポートなどの貴重品、再生できない図案やフィルム類などはトラブル回避として断ることが多くなります。

また、法に触れるものや危険物なども一般的な荷物として預かることはできないため、これらを輸送するときには専門業者に依頼してもらう必要があります。

さらに運送業者により対応可能とする荷物の重さや大きさに制限が設けられていることがほとんどです。

 

運送業と配送業の違い

運送と配送はどちらも荷物を運ぶことは同じでも、運送業は国からの許可を受けて運営しているのに対し、配送業は許可を得ていないときに使われます。ただ、運送業全般を配送業と呼んでいることもあるため一概にはいえません。

そもそも許可を得ずに運送を行うと違法となりますし、資格なども別途必要です。

たとえば人を運ぶタクシーやバスは普通自動車第二種運転免許や大型第二種自動車運転免許を取得していますし、一般の荷物を運ぶときにも国からの許可を受けることが欠かせません。

緑や黒のナンバープレートを付けているトラックなら運送業として認可を得ているため安心です。