ワークスタイルとは日本語で働き方のことですが、運送業でも正社員やパート・アルバイトなど様々な雇用形態の他、扶養控除内で働くといった条件による違いなどがあります。
自分のライフスタイルに合わせ理想といえるワークスタイルを探している方も少なくありませんが、働き方改革の推進や新型コロナウイルス感染拡大の影響により、新たなワークスタイルが運送業にも求められるようになっているといえます。
運送業の新たなワークスタイルとして注目されているのがテレワークによる働き方です。
テレワークであれば通勤や移動にかかる時間を削減できるだけでなく、交通の混雑や渋滞によるストレスがなく、交通費などコストも発生しません。
交通費だけでなくオフィススペース削減による経費も削減でき、自然災害が発生したときのBCP(事業継続計画)対策としても注目されている働き方です。
ワークスタイルの選択肢を増やすことによって、たとえば妊娠・育児を控えた女性や、親の介護と両立させたいと考える方が働きやすくなり、一旦はは離職した方がふたたび就業できる可能性を高めることができます。
キャリアを中断させたくない方も、ワークスタイルを変更することで働きつづけることが可能となれば、より専門性を高め豊かな生活を営むことへつなげることができるでしょう。
ワークスタイルの選択肢を増やすことは、雇用され働く従業員だけでなく、会社にとってもメリットがあります。
特に運送業界は現在、人材不足に悩まされている状況ですが、優秀な人材が離職してしまうことを防ぎ新たな人材を確保しやすくなるからです。
日本は人口が減少傾向にあり、今後はさらに労働者人口が減ってしまうと予想されます。
運送業では産業全体の平均を上回る労働力不足なので、物流業界でも昨今ドライバー人材が不足している問題が注目されているところです。
事務職や管理職なども有能な人材不足により、今後はどの分野においても人手をどのように確保するかが課題となります。
すべての作業や業務をテレワークで対応することは難しいですが、可能な限りテレワークなどで柔軟な働き方も可能とするなど、従業員の定着率向上や優秀な人材確保に向けた取り組みとして検討してみることをオススメします。