運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流・運送業界で使用されることの多い配送・運送という言葉の違いとは?

2021.12.15
分類:その他

配送・運輸・輸送、そして物流など、どの言葉もモノを運ぶ物流・運送の世界で使われています。

 

しかし正確に言葉の違いや意味を理解している方は多いとはいえないため、それぞれの違いをご説明します。

輸送・配送・運送のそれぞれの意味

まず輸送・配送・運送などの違いを簡単に表現すると、物量と距離で、輸送>運送>配送となります。

物量と距離により言葉の意味が異なりますが、

遠い場所から運ばれるイメージ…輸送

トラックによりモノを運ぶイメージ…運送

近隣や周辺でモノを配るイメージ…配送

というイメージです。

 

物流とはどのような意味?

物流とは、生産者から消費者にモノを引き渡すまでの一連の流れである物的流通を省略した言葉です。

モノを流通させる仕組みであり、生産者と消費者の間の距離や時間の隔たりを埋め、使用できる状態にする価値を作り出すことといえます。

モノの流れなので人の移動は含まれず、モノが運ばれる最初の工程が輸送、次の工程が運送、最終的に配送で運ばれます。

そしてモノの保管・荷役・包装・流通加工なども物流機能に含まれています。

輸送

車だけではなく、飛行機や船を使って人やモノを長距離運ぶことが輸送です。

一次輸送と呼ばれることもあり、長距離の移動を伴うモノの移動といえます。

工場から物流センター、または工場からまた別の工場など、大量のモノを運ぶときには輸送という言葉を使います。

トラックを使った自動車輸送や鉄道を使う鉄道輸送、船舶による船舶輸送、飛行機で運ぶ航空輸送などいろいろあり、他にもパイプによるパイプライン輸送といった手段もあります。

配送

比較的、小口の荷物を近距離で運ぶことであり、二次輸送とも呼ばれています。

輸送では工場間の移動などの流れも含みますが、輸送でモノが物流センターなどに運ばれた後、スーパー・コンビニ・小売店・エンドユーザーなどに届ける役割を担います。

原則、経済圏内で行うものであり、そのほとんどが車を使ったものですが、近年では自転車を活用するケースも広がりを見せています。

運送・運輸

運送の意味も輸送とほとんど変わりませんが、物流・運送業界ではトラックを使いモノを運ぶことを運送と呼んでいます。

そのため飛行機や船でモノを運ぶときには運送という言葉は使いません。

運輸という言葉を使うときには、モノを運ぶだけではなく仕事や産業の総称としての意味を含んでいることが多いといえるでしょう。