車を購入した時や他人に自動車を譲るとき、そして名義変更の手続をするときなどは運輸支局で手続をすることになります。
運送業にとっても陸運局と呼ばれる運輸支局との関係は、切っても切れないといえますが、そもそもどのような業務を行っているのでしょう。
そこで、国土交通省の国家公務員として、公務を行っている「運輸支局」「陸運局」とはどのような機関なのか解説していきます。
陸運局の正式名称は「地方運輸局」です。
国土交通省の地方支分部局の部署の1つですが、地方運輸局は次のような機関に分かれています。
・北海道運輸局
・東北運輸局
・関東運輸局
・北陸信越運輸局
・中部運輸局
・近畿運輸局
・神戸運輸監理部
・中国運輸局
・四国運輸局
・九州運輸局
全部で10の機関がありますが、さらに各地方運輸局の中には「運輸支局」「自動車検査登録事務所」などが設置されています。
「陸運局」で働く職員は公務員ですが、公務としてどのような仕事をしているのかというと、それぞれ管轄区域で交通や貨物の流通・鉄道や海事の施設運営の内容や安全性の確認など管理をしています。
車のナンバー変更や車の譲渡により必要な手続も、陸運局の業務の一部です。
地方運輸局の他の業務としてたとえば次のことが挙げられます。
・バス事業・タクシー事業・トラック事業の手続
・安全マネジメント評の実施
・自動車整備の推進
・登録に関する手続
・リコールに関する業務
車に関する業務は多岐に渡りますが、鉄道の運賃や料金の手続、新線の計画なども業務として行っています。
さらに海の安全に関する仕事も地方運輸局の管轄です。
陸運局で働くためには、国土交通省の機関の1つのため、国家公務員試験に合格することが必要です。
国家公務員試験には、総合職試験・一般職試験・専門職試験・経験者採用試験がありますが、陸運局では一般職試験に合格した方から採用されます。
一般職試験にも種類があり、大卒程度試験・高卒者試験・社会人試験(係員級)などがあり、大卒程度試験と高卒者試験の合格者であれば陸運局で働くことができるでしょう。
ただし年齢の制限などもあるため、何歳でも採用にチャレンジできるわけではないと留意しておいてください。