運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送会社で加入しておく必要がある保険とは?

2017.02.14
分類:その他

運送事業では、自動車保険や貨物保険に加入することが必要です。昨今、燃料が高騰しがちな中、トラックの経費削減は必要ですが運営上必要な保険には加入しておく必要があります。
そのため保険の加入は無駄を省くことが必要です。どのような保険に加入すべきか、備えておくべき補償に的を絞って不要な経費を支払わなくても良いようにしましょう。


運送業で加入すべき保険 の種類
運送業で加入しておく必要のある保険には、どのようなものがあるかを理解しておきましょう。

○自動車保険
車両を使用する業種であることから、一番身近で加入の必要性が高い保険です。人身傷害や搭乗者傷害など、ケガの補償部分を削減して「労災上乗せ保険」で備えることにより保険料を軽減することができる可能性があります。
また、車両ごとに保険の始期日が異なる場合には順次揃えていくようにしましょう。トラックの始期が5台になると全車両3%割引になりますし、契約者を統一すれば個人所有車も割引車両の中に加えることが可能です。トラックと自家用車両を含めて6台以上になると、全車両5%割引が適用となります。

・フリート契約
車両数が10台以上を超えると「フリート契約」となり、保険料が安くなります。無事故の割引が付くとさらに有利となりますし、他にもフリート多数割引など様々なメリットがあります。

○労災上乗せ保険
政府労災保険の上乗せとして加入する保険が労災上乗せ保険で、事故発生から支払いまでに時間がかかる労災保険に加えて加入しておくことができます。
また、政府労災保険を使うと次年度からの保険料が上がってしまい事業主の負担が増えてしまいます。
しかも労災事故が重なれば労働基準監督署にも目を付けられてしまう可能性がありますので、労災上乗せ保険に加入しておくことで労災保険を使用せず従業員のケガの補償に備えることができます。

○貨物保険
輸送する荷物に対する保険で、運転中や荷役作業中に事故が起きて荷主の荷物に損害を与えてしまった場合補償されます。
毎月の保険料は売上高で決まります。全トラックが対象ですので保険料は割高ですが、自家用車や営業車など、荷物を運ばない車両は補償の対象から外して加入することができます。


運送会社に必要な保険は何か理解をしておくこと
運送会社が加入しておく必要がある保険には色々ありますが、補償内容が重複しないように、そして必要のない補償は削減することで保険料を抑えることができます。削れる経費はできるかぎり省いてコストカットしていくようにしましょう。
また、保険に加入しておかなければいざという時に補償を受けられません。賠償責任を負うことになった時などには、多額の賠償金を支払う必要が出てくる可能性もあります。いざという時のために、しっかりと備えておくようにしましょう。