運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

サプライチェーンにおける物流の重要性と運送業の役割とは?

2017.02.27
分類:その他

「物流」とは一般企業での活動のことを指します。例えば生産、販売、保管という過程の中での輸送、保管、荷役などの機能や、包装、流通加工など様々な機能を含めて物流と呼んでいます。


企業のシステムで重要な役割を担う運送業
経済効率を高めるための生産技術に「ジャストインタイム生産システム」という生産方式があります。これは必要な物を、必要な量だけ、必要な時に生産するということです。
企業が用いる物流システムには、1つの企業内部に限定せずに複数の企業間で統合的なシステムとして構築し成果を向上させるという「サプライチェーンリスクマネジメント」があります。
しかしジャストインタイム生産などで効率化を図る場合、在庫数を削減されてしまうとサプライチェーンを構成する企業に含まれていた場合、例えば被災した時などには影響が甚大化すると考えられます。
東日本大震災などでの経験から、サプライチェーンリスクマネジメントの重要性を再度確認して取組む企業は多くあります。


サプライチェーンリスクマネジメントにおける物流の重要性
サプライチェーンではサプライヤが被災してしまい、操業が停止してしまったときの影響をどのくらい軽減できるかについて検討する企業が多いでしょう。
完成品メーカーであれば、原料や部品メーカーが被災してしまうことへの懸念を高く持っているようです。
しかしサプライチェーンはサプライヤだけが重要ではなく、各メーカーを繋ぐ物流業者も重要です。
受発注の流れである商流と部品や製品の物理的な流れである物流の2つが円滑に流れることが必須となります。
最近ではメーカーから小売事業者に直送する場合や、物流の一括委託などを導入して商流と物流を分離させる場合なども増えています。


物流を最適化させるロジスティックスとは?
物流活動の中でそれぞれの分野を統合し、流れを最適化する考えをロジスティックスと言います。
物流活動の中には、調達、製造、販売と色々なものがありますが全て一元化して管理することがロジティックスです。
企業の戦略の中で、ロジティックスはアウトソーシング化が進んでいます。倉庫や輸送なども物流アウトソーシングが実施されてきましたが、近年では注文に応じてピッキングし出荷するといった物流の中核部分にもアウトソーシングするようです。


パートナーシップを確立することが大切
物流の中で重要な役目を担う運送業は、サプライチェーンリスクマネジメントに取組む企業と協力してパートナーシップを確立することが重要です。
ロジスティクスに限らず目標を共有しながら、達成できるための協業が大切だと言えるでしょう。