運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業を直撃する企業の物流コスト削減とは?

2017.07.13
分類:その他

業種は違っていたとしても、ものを扱っている企業なら営業利益に繋がる物流コスト削減に努めることを考えるはずです。
企業の利益率を向上することになるため、これまでは物流体制を安定的にすることを重視しコスト削減に積極的に取り組まなかった企業でも、そろそろコスト削減に目を向けなくてはと考え始めているところかもしれません。
しかしもう既に物流コスト削減に取り組んでいる企業では、毎年物流改善を実施しているため単純にコストを見直せばよいというだけでなく、難易度の高い領域まで踏み込んで考えて行くことになるでしょう。


本来なら企業が真っ先に見直すべき項目
物流コスト削減を考えた時には、トラック便の運賃に対して削減を検討されるでしょう。会社の運送費や輸送費など、物流費は見逃しやすい項目ですが、原材料を工場に届ける時、商品を販売店に届ける時、それらの仕分作業や荷役作業など、どれも物流費に含まれます。
物流費の見直しは会社にとって経費を大きく削減できる項目なので、コスト削減に取り組む場合には真っ先に検討していく必要があるでしょう。
しかし長く取引を行っている取引先がある場合、やり方などを変更して納品に影響する場合、相場や妥当な額がわからないことなどが原因で物流コスト削減は敬遠されているとも考えられます。


効率性を高めるなら物流の最適化は欠かせない
物流は、調達、生産、販売など色々な部門で発生することですので、多くの要素を含むことから考えても会社全体で管理していなければ効率性を下げている可能性もあります。
会社全体の物流コストを網羅的に把握し、部門間の連携を取ることで効率性を高め物流の最適化を促すようにしましょう。


物流費は色々な要素で構成される
運送業界は多重構造になっていて、大手運送会社の下請けとして荷物を運ぶというように荷主と直接取引のない状況が生じていることが多く見られます。
元請会社と荷主の間には下請け会社が入っていますが、中間に業者を挟めば当然物流費としてコストがかかります。
運送を行うのは下請け業者なのに、元請会社にも荷主は手数料を支払うことになりますので負担が重くなるわけです。


単価が見合うかの確認も必要
さらにチャータートラックで配送が行われている場合には車両単価に車両の調達費、燃料や高速代、人件費、修理代なども要素として構成されています。
人件費については拘束時間や便数なども考慮し、仕事内容に見合う単価になっているのか、人数になっているかなども見直すことが必要になるでしょう。


企業のコスト削減に対応していくことが必要
物流費と一言でいっても、幅広い把握が必要になります。色々な要素が含まれているので構成されている要素を分解して考えることで削減について考えやすくなるでしょう。
運送業はこのような企業が見直す物流コスト削減について、どのように対応していくかを考える必要があるでしょう。