運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運動業界で活躍する女性ドライバーは急増している?

2018.03.15
分類:その他

運送業界は深刻な人材不足が問題視されていますが、近年ではトラック業界で活躍する女性も増えるなど、女性活用が積極的に推進されています。
ドライバーというと、どうしても力仕事であるイメージが強かったり、ガタイの良い男性でなければ業務をこなせないと考えられていたりと、女性では活用しにくい印象が強く持たれています。
しかし、実際、ドライバーとして活躍する女性も増えてきたことで、業界に活気をもたらしていると言えるでしょう。


運送業のドライバーは今後さらに不足する
2020年に開催予定の東京オリンピックに向けたインフラの整備加速により、運送業から建設業へと人材が流出し、今後人材不足は加速していくと考えられています。
また、トラックドライバーの労働環境は厳しく、賃金と見合わないという声が多いのも事実です。これは運送業の規制緩和で新規参入のハードルが下がったことにより、増えた運送会社同士が値下げ競争を激化させてしまい運賃が上がらない状態が継続しているからです。
若手の働き手が見つからず、中高年がドライバーとして働くことが多くなっているのが現状です。
2020年度にはトラックドライバーは約10
6,000人不足すると言われており、その多くは大型トラックのドライバーです。


政府も女性ドライバーを推進している
このような窮状を打開するために、政府は女性ドライバーを増やそうと対策を講じ、2020年までには2倍まで増やす構想も掲げています。
実際、大型免許を保有している女性は、全国で13万人以上いると考えられますので、女性の大型免許保有者がドライバーとして働くことで、大幅な人材不足解消が見込める可能性はあるでしょう。
女性のトラックドライバーを「トラガール」という愛称で位置づけ、専用Webサイトの立ち上げや、今現役で活躍している女性ドライバーの声、さらに関係業界の応援メッセージなどを発信して新たな人材獲得を呼び掛けています。


運送会社などでも女性雇用促進の動きが?
また、運送会社でも女性が働きやすい職場づくりに乗り出し、作業負担を減らすために機械化を促進するといったことや、社内託児所の設置、女性ドライバーをチームリーダーに抜擢するなど、女性でも活躍できる環境整備が行われています。
他にもフルオートマチックなど、女性が運転しやすいトラック開発の推進や、女性専用待合室や女性コンシェルジュの設置など、女性ドライバーが安心して働けるような取り組みを行っている様です。


女性ドライバーが増えるとメリットも高い?
女性は荷物の扱いや対応も丁寧なことから、顧客からの評判が良いといったメリットもあるようですので、人材が不足しているという場合などは女性ドライバーの雇用も検討してみると良いでしょう。