運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業における地場輸送は定期便や専属便など種類がある?

2018.03.29
分類:その他

運送業においてごく一般的な範囲での配達であり、車庫や積地など拠点から50~200km圏内の配達を地場輸送といいます。
多くの運送会社では地場輸送をメインに事業を行っていますが、職種も色々あり、毎日同じ配達先を回るコース便や定期便と呼ばれるものや、同じ荷主でも毎日違う配達先に向かい専属便、そして毎日色々な荷主からの荷物を運ぶフリー便と呼ばれるものがあります。
それぞれどのような内容なのか、詳しく確認しておきましょう。


定期便とは?
地場輸送でも定期便の場合の一般的な流れは、まず朝車庫を出発し、すぐに荷主会社にて積み込みを行い出発、その後5~10件程度配達して夕方荷主会社に帰社して帰庫という形です。
この流れを毎日繰り返して行うことになりますが、帰庫時間は物量や道路の混雑状況などで異なるものの、朝出発する時間は一定になります。
毎日の配達先がほとんど決まっていることで、道など詳しくなくても通る道が同じなので楽に配達がこなせるという面はメリットでしょう。
コースがいくつかある場合には、数名のドライバーで一定期間のローテーションを組むという場合もあるようです。


夕方積み込みを行う場合もある
なお、定期便は朝積み込むのではなく、夕方積み込む場合もあります。
例えば5時に車庫を出発して1件目に8時に到着し、荷卸しを行って5~10件配達した後で15時に荷主会社に帰社し、17時に積み込みを終えて帰庫するといった形です。
朝一定時間から積み込みを行っていたら間に合わないケースなどは、夕方積み込みを行うことで時間を調整します。
遠距離コースなどもあるので、車庫の出発時間は色々ですが帰庫時間がある程度定まって来ると言えるでしょう。
なお、定期便は運賃が月極になっていることが多いので、物量の多少には関係なく固定給であることから繁忙期は不満が出るケースもあるようです。
ただし閑散期でも安心できるとい面でメリットもあると言えるでしょう。


専属便とフリー便とは?
専属便は1社の荷主専属ドライバーとして配達を行います。
運賃は月極の場合が多いので固定給になる場合がほとんどです。
フリー便は色々な荷主の荷物を運ぶので、配達先や積荷も様々です。
定期便や専属便のドライバーと同じ仕事を行うことになりますが、臨時的な扱いであり、急な仕事に対応する必要があると言えるでしょう。
また、長距離輸送があるのも特徴で、荷主から突然の長距離輸送を依頼されればフリー便のドライバーが走ることになるでしょう。
このような面からも、給料は歩合制で設定する会社が多くなっています。


それぞれの違いを理解しておくこと
例えば製品工場などで日々製造される製品を各地の保管倉庫に配達するのは定期便であり、保管倉庫から店舗、店舗から各家庭へ配達をするのが専属便、繁忙期にメーカーや倉庫、店舗から依頼を受けて、工場から倉庫、倉庫から店舗、店舗から家庭といずれでも対応するのはフリー便であると言えるでしょう。