運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業者に依頼して楽器を運ぶときに注意したいこととは?

2018.07.31
分類:その他
吹奏楽部の発表会や学校を引越しなどで、大変なのは楽器を運ぶ作業です。楽器にもいろいろな種類があり、小さな楽器はケースなどに入れて個人が持ち運ぶことも容易にできます。 しかし、楽器によっては大きさがあるため、ケースに収納できても個人で持ち運ぶのは困難なものも多く存在します。また、打楽器などで分解することができない種類の楽器は現状のまま運ばなければなりませんので、運送するにおいてかなり気を使うことが必要になります。

楽器はデリケートにできている

楽器はとてもデリケートにできているので、外に持ち運ぶときには十分注意をすることが大切です。 高温度、振動、衝撃に弱いので、車やトラック、コンテナなどに乗せて運ぶときには、中の温度が高くなりすぎて楽器に損傷が及ぶ可能性に注意しなければなりません。 特に注意したいのは熱に弱い木管楽器や金管楽器で、部品の一部が熱で溶けて外れてしまった場合、仮に楽器運搬後に演奏会やコンクールなどが予定されていると演奏ができなくなってしまいます。 また、湿気にも弱いので梅雨時期にはカビなどが発生しないよう、湿気にも注意が必要になります。

一度にいろいろな楽器を運ぶ場合

いろいろな楽器を一度に運ぶときには、輸送している途中でぶつかって壊れたり、衝撃でへこみなどが生じると音に影響することになります。 演奏会のために大きな打楽器などを運ぶときには、衝撃を受けないように毛布やクッション材などをあててガードして運ぶことが多いようです。 デジタルピアノなどを運ぶときには、ハンマー付アクション鍵盤が搭載されていることで、長時間横にした状態や立てたまま保管すると故障する可能性があります。また、デジタルピアノは重量がありますので作業自体が難しいという部分にも注意しましょう。 ギターなどもネックや弦が切れないようにしっかりケースにしまっておくことが大切ですし、アンプなども重量があるので輸送中に他の楽器にぶつけて楽器を壊してしまう可能性があります。また、アンプ自体も壊れる原因になりますので毛布などでガードしておくようにしましょう。

楽器に損傷が及ばない状態で運ぶために

楽器の輸送はトラックで行うことが多いですが、大きさのある打楽器、ピアノ、木管楽器、金管楽器などをまとめて運ぶなら最低でも4t以上のトラックが必要です。 自身で輸送して楽器が壊れてしまうより、しっかり楽器を輸送してくれる業者に依頼したほうが安心だといえるでしょう。楽器を安全して運ぶことができるように、万全な体制で挑むようにしてください。