運送業や物流業でパートタイマーを募集しても集まらない理由は?
ドライバーの高齢化に原油の高騰など、運送業界を取り巻く環境や状況はかなり厳しい状態です。
そして、ドライバーだけでなく、倉庫で庫内作業を行う従業員も不足している状況にあるなど、さらに追い打ちをかけているといえるでしょう。
そのため、パート採用などで庫内作業担当の従業員の募集を行うこともあるようですが、それでも従業員が集まらないことがあるようです。
なぜ庫内作業スタッフが集まらない?
庫内作業スタッフの募集をパートで募集でも、実際応募してくる人が少ないと感じている運送業者が少なくありません。
その理由として、庫内作業スタッフの募集をかけているのは運送業者だけではないということが挙げられます。
たとえば有名アパレル通販サイトの庫内作業スタッフなどは、現場がオシャレでキレイさもあることや、駅から送迎バスなどが出ていて通勤しやすいといったこともあるようです。
□何か勝てる魅力が必要
もし、同じ時給で似た作業内容だとしたら、有名アパレル通販サイトの庫内作業スタッフに応募したくなるのも無理はないでしょう。
また、地域によってはショッピングモールなどが新規にオープンしてしまい、流通業とも人員の奪い合いになってしまうケースがあるようです。
職場環境や時給など、勝てる魅力がなければ人材を獲得することが難しくなると考えられます。
人件費が最も大きなコストになる
たとえ時給を上げても応募がないという場合もあるので、どのぐらいの頻度で募集をかけていくかも考えなければなりません。
しかしあまりに頻繁に募集をかけすぎてしまうと、従業員が定着しない職場環境なのか、それとも人間関係に問題があるのかとさらに人材が集まらなくなってしまいます。
また、募集するときの時給を上げるなら、既存の従業員は継続して働いているわけなので、ある程度時給を上げていかなければならなくなります。
物流現場で最もかかるコストは人件費とも考えられますので、なるべく人手がかからない物流現場を作り、優秀な人材には長く働いてもらえるような環境整備が必要になるといえるでしょう。
使い捨ての駒扱いは危険!
派遣従業員を雇用するという方法もありますが、不確定要素が多くて安くありません。それならパート従業員を雇用して教育し、福利厚生も充実させて定着率を高めたほうが作業効率も上がるはずです。
所詮パートタイマーだからと、安い使い捨ての駒のように考えていたら、いつまでも人材は集まらず、雇用できたとしても定着しない状態が続くといえるでしょう。
働きたいと思われる職場環境が大切
現在の運送業や物流業の慢性的な人手不足は一時的なものではありません。今後も日本の労働人口は減少していきますので、ますます厳しい状態になることが予測されます。
求職者が働きたいと思えるような職場づくりが大切になるといえるでしょう。