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運送業者が加入しておきたい賠償責任を補償する保険とは?

2018.08.10
分類:その他
もし顧客からの預かり荷物に何らかの損害が生じたとき、誰がその費用を補償するのか問題になることがあります。運送業者が賠償責任を負うことになったとき、弁償する費用を補償する保険に「運送業者貨物賠償責任保険」があります。 賠償責任を負うことになるケースは、どのような運送業者でもある程度発生するものですので、備えとして加入しておいたほうがよい保険といえるでしょう。 そこで、運送業者貨物賠償責任保険とはどのような事故ケースにおいて補償されるのか、内容や補償される範囲について確認しておくようにしましょう。

運送業者貨物賠償責任保険とはどんな保険?

顧客から荷物を預かり、その荷物に何らかの損害が生じてしまったとき、原則として運送業者が損害費用を弁償することになります。 車両やコンテナごと、火災や爆発などで破損してしまえば、中の荷物は全部破損してしまう可能性が高いので、賠償する金額は高額になると考えられます。仮に1つの荷物だけ破損した場合でも、モノによっては高額な費用を弁償しなければならないかもしれません。 そのような場合に備えて、運送業を営む経営者は加入しておいた方が良い保険が運送業者貨物賠償責任保険です。

運送業者貨物賠償責任保険の補償内容と範囲

運送業者貨物賠償責任保険の名称や補償内容、範囲は、取り扱っている損害保険会社によって異なる部分がありますが、ここでは一般的な補償内容と範囲をご紹介していきます。 補償されるのは顧客から預かった荷物に発生した損害で、実損分が補償されます。 損害保険会社によっては、青果物や生動物、骨董品、ばら積み荷物、コンテナそのものなどは補償される範囲に制限が設けられている事もありますし、貨幣や有価証券に対しては補償されないという場合や、補償されても上限が設けられていることがありますので注意してください。

補償される範囲にはタイプがある

補償される範囲には、範囲を限定したタイプと拡大したタイプのものがあります。 限定タイプの場合、荷物の仕分けや運送のときに生じた損害に対してのみ補償されることになるので、主に荷物が落下したり交通事故などで破損したりという場合に保険金が支払われます。 拡大タイプの場合は、限度額を上限としてほとんどの損害に対して補償されます。たとえば作業員の汗による損害や、ねずみや虫などによる損害なども補償されるのでさらに安心です。

保険料が気になる場合は契約形態に注意

支払い限度額を下げる、または一定額まで自己負担する内容で契約することで保険料を抑えることは可能です。反対に特約を付帯すれば補償される費用の種類を増やすこともできるので、補償される範囲が物足らないと感じる場合には特約を付帯しましょう。 なお、事業全体を補償するタイプもあれば、車両ごとで補償するタイプもあります。事業全体を補償するタイプの場合、過去に車両事故や荷物の破損が多く発生している場合には保険料が高くなってしまうかもしれませんので注意してください。