運送業者は様々なトラブルに囲まれている?その理由とは?
運送会社に限らず、業務を行う上ではいろいろなトラブルが発生することがあります。
特に運送会社の場合は、車を使うため重大事故が起きる可能性もありますし、人手不足ということで従業員1人あたりの労働時間が長くなってしまい労務管理にミスが起きる可能性もあります。
そして、モノを運ぶことが仕事のため、輸送中に荷物を破損させてしまうといったトラブルが発生することも珍しいことではないのです。
荷物の破損トラブル
荷物を破損させてしまった場合、たとえば宅配や引越し荷物の場合なら、消費者が相手となるので国民生活センターなどが仲介役となり和解できることもあります。
しかし、元請けや荷主が相手の場合は少し対応が異なります。荷物の破損よりも、誤配や残荷を問題視し、ドライバーに対して厳しいクレームを投げつけ、なるべく先に配達させようとする荷主もいるようです。
自社の従業員とのトラブル
自社の従業員とトラブルになってしまう例としては、残業代が支払われていないという訴えや、運転による腰痛など労災の訴え、定年再雇用の賃金減額などが問題になるケースもあるようです。
自社の労務管理は適切に行っておかなければ、後で従業員からクレームを受けることになると言えるでしょう。
近隣住民との騒音トラブル
さらに、トラックのエンジンやバックの音は騒音とされやすく、近隣住民とのトラブルもみられます。
近隣住民を気にしてバックブザーを消す運送会社もあるようですが、危険を知らせるという意味で大切な事でもあります。不必要に音を出す必要はないでしょうが、必要な音は認めてもらえる様に理解を得ることも大切かもしれません。
トラブルが起きても諦めないこと
このように、運送業者はいろいろなトラブルに囲まれている業種ともいえます。
しかし、重大事故やトラブルなどを経験して運送会社を見事に立て直した経営者も存在します。人は失敗から最も学ぶことができるという事からも分かる様に、ピンチが訪れたときにチャンスを見出せるかどうかが重要です。
せっかくのチャンスを単なるピンチだと捉えて、絶好の機会を失ってしまうのか、それとも今後の運営を立て直すよい機会だとバネにするのかによって、その後の経営は大きく変わるでしょう。
ピンチを解決するために
しかし、いくらチャンスだからといっても、そのピンチを解決できなければ先に進めません。万一、賠償請求などで多額の費用を負担しなければならなくなった時のために、保険などで備えておく事も重要と理解しておきましょう。