運送会社が頭を悩ませる配送ルートの最適化はなぜ解決されない?
配達業務を行う運送会社が頭を悩ませる問題の1つの、どの配送ルートが最も良いか判断しなければならないということが挙げられます。
どの車両がどの集配先に、どのような順番と経路で回れることが最も良いのか、配送ルートをいかに最適化するかについては、物流業界の課題ともいえる大きな問題です。
配送業務を効率的に行うために考えられる方法は多岐に渡り、いくら優秀なシステムを導入したとしても最適と呼べるルートを見つけることは困難と言われています。
なぜ配送ルートを具体的に決定することは難しいのか、その理由を探ってみましょう。
最適な配送ルートはどのように見つける?
最適な配送ルートとは、どのトラックがどこの配送先を担当するのか、配送先ではどのような順番とルートで巡回するのか、さらに配送拠点から配送先、もしくは特定の配送先からまた別の配送先に移動する時の経路などが解決されてこそ発見できます。
どれも互いに相関関係にある項目ばかりなので、最適な配送ルートはどのルートか考える上で分離することはできません。
なぜ配送ルートの最適化は難しい?
そのように考えると、配送先と使うトラック台数が多くなるほど、選択できる配送ルートも増えてしまいます。
さらに、配送時間を指定する配送先もあるでしょうし、営業時間内に配送しなければならないなど、時間制限も生じてきます。訪問時間の制約にも縛られた中で最適な配送ルートを決めなければならないのです。
それに加え、荷物の積み込みと積み下ろしの時間も考えなければいけないので、様々なことを考慮しながら配送ルートを決定することになります。
すべてのトラックに平等に仕事を割り振ることも大切
このように配送ルートを最適化することは困難な上、特定のトラックだけ総移動時間が極端に長くなるようなことは避けなければなりません。
配送ルートは休憩時間や場所も考慮をして決定しなければならない点も忘れないようにしましょう。
大手の取り組みを参考にしてみては?
大手運送会社であるヤマト運輸では、「バス停方式」という配達方法を実践しています。このバス停方式では、配送ルートのうち、ある決まった場所にトラックを停めて、そこからフィールドキャストという配送担当者が自転車や台車を使い荷物の配達を行います。
フィールドキャストには、配達地域で生活している土地勘のある方を採用しており、女性がパートで働くことができる上に、少ない車台数と走行距離で効率良く配達することができます。
配送ルートを最適化する解決の糸口となる方法とも考えられるでしょう。