運送業界における物流の品質向上の重要性とその内容

運送業では、物流の品質維持・向上が大切であり、低下しないように努めることが重要だと社内会議などで社員に伝えることもあるでしょう。しかし、そもそも物流の品質とは何なのでしょうか。
物流の品質とは何を指しているのか
物流の品質とは、整った身だしなみで挨拶がしっかりできているかという人物に対する評価、そしてルールを守った車の運転や物の運搬など作業に対する評価によって決まるといえます。
運送会社が独自にどのような社内ルールを取り決め、荷主や取引先におもてなしの心で接することができているかが評価の対象となるでしょう。
作業の質に含まれるものには、安全を守った運行、規定通りの納品方法、そして納期を厳守することなど、契約事項をしっかり守ることができているかという部分です。
ただ、契約事項はできて当然という項目として捉えられため、守れない場合に契約履行違反として評価が下がってしまうと考えておくべきでしょう。
そのように考えると、運送会社独自の社内ルールこそ、実践することで認められ評価を高める項目といえます。
競合他社との差別化に重要な部分
物流の品質を向上させることこそが競合他社との差別化を図ることができる武器となり、荷主など取引先にも選ばれることに繋がります。
安全性を向上させることももちろん大切ですが、ドライバー自身が交通事故は起こしたくないと考えるものなので、それぞれが安全活動を自主的に行おうとすると考えられます。
しかし物流の品質は、面倒なことはできるだけ避けたいと思うものなので、適切に教育しなければ品質や意識の向上は定着しにくいでしょう。
安全を守ることに加え、次のように物流の品質を向上させ取り組みも行うようにしてください。
納期
輸送や配送、発送などで、約束した納期をどのくらい正確に遵守することができるか、欠品や遅延などは発生していないか、仮に発生している場合にはどのくらいの割合に抑えることができるかなどです。
商品の品質維持
輸送や配送、発送などを行う商品や製品の機能を損なうことなく届けることができるか、損傷や劣化などを発生させず品質を維持できるかという部分です。
正確性
作業や配送、伝票記載のミスなどはないかという部分です。
事故防止への対策
交通事故や物流センター内におけるシステムトラブルや労働災害、作業の事故を起こさないという部分です。
環境に対する貢献度
排気ガスやエネルギー、廃棄物削減などの対策を行い、地球環境にどのくらい貢献できるかという水準です。
印象
服装や挨拶など、物流サービスを提供する人の態度などによる印象のことです。