運送業界で事故を防ぎきれないと悩む前に見直すべきこととは?

運送業界では事故が多く発生してしまいがちですが、社員研修などをしっかり行い、事故防止策なども講じているのになぜ事故が起きるのだろう…?と考えてしまうこともあるようです。
しかし、実際のところ運送会社で事故防止に対する取り組みには差があり、成功している企業の社員に対する教育は事故が起きている運送会社とはまた違った内容となっています。
そこで、どうすれば事故を防ぐことができるのか、その特徴をご紹介します。
企業規模に関係なく事故は起きるもの?
大手の運送会社や物流子会社のほとんどは、事故の要因は何なのか、安全対策の専任スタッフがその原因の洗い出しや分析を行って、どうすれば改善できるか対策を検討しています。
協力運送会社の安全大会などでその手法は披露され、グループ企業で事故を防ぐことができるように、安全策を講じていることが多いようです。
それでも事故を防ぎきれない状態が起きてしまう中、車両台数20台程度の中小の運送会社などは安全対策の専任スタッフなどは存在していないのに、事故防止に成功していることもあります。
この違いは、社内で事故を防止することに対する向き合い方の違いかもしれません。もちろん、大手の運送会社が手を抜いて教育を行っているわけではないでしょうが、形だけの教育なのか、真剣に事故防止に取り組む教育を行っているかという差があらわれている可能性も考えられます。
事故防止に成功している運送会社の場合、経営者自身が事故を防止することが最優先事項であることを毎日発言し、現場でも叱咤激励していることが多いようです。
事故防止に成功している運送会社が行っていること
事故防止に成功している運送会社の行う取り組みとして見られるのは、毎月定期的に行う安全会議で参加者が討議を本気で行い、介護で決めたことは全社で集中して取り組むということを実践しています。
また、事故が起きる要因やヒヤリハットの分析を強化し、それに対する対策と実行する上での計画を社内全体にわかりやすく伝えていることが特徴です。
デジタコやドラレコなどを活用し、適性診断をもとにしたドライバーごとの癖の分析や、写真やビデオを活用した危険か所や作業方法を伝えると言ったことも行い、班ごとのヒヤリハット収集とハザードマップ作成を行った後に目標を設定し、班別の報奨金なども活用されています。
他にもバックの際の一旦降車の徹底や、公道や構内での一時停止の徹底、フォークリフトの事故防止対策の注力など、絶対に事故を起こさせないという空気が感じられることが特徴です。
もし事故防止策を講じているのに事故が起きてしまうと悩んでいるのなら、まだ実行できていないことがあるのではないか…と一度見直してみることが必要かもしれません。