一般的なモノを運ぶ運送業者で引き受けることのできない荷物とは?
運送業と耳にすると、依頼された荷物を運ぶ宅配便のようなものだとイメージする方が多いようです。
確かに運送業者は、法人や個人から送料を受け取り、目的地まで人や荷物を運ぶことが仕事です。ただ、一般的に利用されている運送業者では引き受けられない荷物などもありますので、具体的にどのようなものなのか内容を把握しておきましょう。
運送業の行う業務
荷物や人を運ぶだけでなく、例えば荷物を運ぶ場合は荷受けや仕分け作業なども運送業の業務に含まれます。これらの裏方作業も含め、業務全般を運送業と呼んでいます。
荷物や人を運ぶ方法も色々で、経路により陸運・空運・海運に分類されます。
利用者のニーズに合わせて幅広く輸送を行っている業界ですが、特定の貨物を専門的に取り扱う運送業者も存在します。
例えば食品や飲料品を得意としている運送業者もありますし、現金や貴重品などの輸送を専門とする業者もあるなどです。
身近な運送業者に依頼しても断られる荷物とは?
運送業者に運べば、何でも運送してもらえると考えている方もいるようですがそうではありません。
たとえば現金・小切手・手形などの有価証券、クレジットカードやパスポートなどの貴重品、再生不可能とする図案やフィルム類、法に触れるものや危険物などももちろん引き受けできません。
これらは専門の業者に依頼してもらうことが必要ですし、対応可能とする荷物の重さやサイズなどにも限界がありますので事前確認が必要です。
運送業と配送業の違い
荷物や人を運ぶ点では運送業も配送業も同じだと思ってしまいますが、国からの許可を得ているかに違いがあります。
運送業は国からの許可が必要ですが、配送業とする業者は国から許可を得ていない業者である、または運送業全般を配送業と呼んでいることもある可能性があります。
運送業者が取得しなければならない許可とは
運送に関しての法律は多く存在し、運ぶものにより許可や免許を必要としています。
例えば人を運ぶタクシーのドライバーは普通自動車第二種運転免許、バスのドライバーは大型第二種自動車運転免許が必要です。
一般的な荷物を運ぶためにも国からの許可が必要であり、許可を得ずに配達業務などを行えば違法業者として罰せられます。許可を得ているかどうかを見極める方法として、車両のナンバーが緑や黒なら認可取得している業者とされ、白いナンバー業者は違法という見分け方が用いられています。
違法業者のレッテルを張られないためにも、必ず許可を取得した上で事業を営むようにしてください。