運送業界の業務委託の種類は請負と委任の2種類!どちらがおすすめ?

運送業界で結ばれる業務契約は、請負契約と委任契約に分けることが可能です。
では、請負と委任、2つの契約方法のうち、どちらの契約方法が適切といえるのか、それぞれの契約方法の特徴や内容をご説明します。
請負契約と委任契約とは?
そもそも請負とは、仕事による成果に対し報酬の支払いが行われる依頼の形を指しています。
それに対し委任とは、労力に対し報酬の支払いが行われる依頼の形なので、大きく違いがあるといえるでしょう。
請負では、どれほど成果が出たのか判断することが必要なため、判断基準を明確に取り決めることになります。
仮に多く時間や労力を費やし努力した場合でも、その判断基準を満たしていなければ報酬の支払いはありません。
しかし委任でれば、成果を得ることができなくても費やした労力により報酬が支払われます。
運送業界では請負と委任のどちらの契約が適切か
まず委任による契約で用いられる契約書は、委任契約書、業務委託契約書などです。委任契約の場合、成果が見られなくても報酬の支払いがあることから、リスクを軽減させながら業務委託を結びたい場合によいでしょう。
ただし成果による報酬が発生するわけではないため、受託する方の収入はそれほど多くないといえます。確実な報酬を得ることを目的とする委託ドライバーなどにおすすめの契約方法です。
請負契約で用いられるのは業務請負契約書ですが、実務は業務委託契約書になっているケースも見られます。
委託ドライバーが混乱しないように、契約書の内容をしっかり説明することも必要ですし、トラブルを防ぐためには契約名と内容を合わせたほうがよいでしょう。
この場合、成果により報酬が発生するため、委託ドライバーも高い収入を見込むことができます。ただ、結果が出なければお金が増えないため、自身の能力を試したいドライバーにはおすすめです。
運送業界で締結される業務委託契約の違いを理解しておくこと
運送業界で締結される業務委託は、その内容が請負なのか、それとも委任かにより報酬が発生する条件も違ってきます。
委託ドライバーと契約を結ぶ企業は、契約内容の違いを把握し、しっかりとドライバーに説明できるようにしておきましょう。
間違った説明をしてしまうことや、適切でない契約書を用いて契約締結してしまうと、後々のトラブルにつながります。
また請負の場合には、途中で課題達成が不可能となる可能性はないか、契約解除の要件や違約金の有無なども取り決めておくことが必要です。