運送業者が把握しておきたい注意書きの種類とその意味
運送業者には、預かった荷物を適切な方法で輸送することが求められます。
たとえば梱包資材である段ボールを運ぶ時、表からは何が収納されているのか判断できないため、注意書きなどを確認しなければなりません。
仮に割れやすいものが収納されているのに、乱暴に扱ってしまえば中身が破損してしまう可能性もあるからです。
そこで、運送業者が把握しておきたい注意書きについてご説明します。
注意書きをする理由
段ボールなどに注意書きを記載する理由は、箱の中にどのようなものが収納されているのか情報を知ってもらうためです。
段ボールは簡単に準備できるコストのかかりにくい梱包資材ですが、中身を確認できないため注意書きを記載しておけば、運搬する時に注意できるため中のモノが壊れてしまうリスクを軽減できます。
段ボールの注意書きではどのような言葉が使われる?
段ボールの注意書きで主に使われている言葉にはどのようなものがあり、それぞれどんな意味を伝えるための言葉なのか把握しておきましょう。
段ボールに記載する代表的な注意書きは次のとおりです。
天地無用
段ボールの上下をさかさまにすることを禁じるための注意書きで、「天地無用」と記載された面が上になります。
上面部分を矢印などで明示しておけば、よりわかりやすいでしょう。
横積み厳禁
荷物を90度傾けることを禁じるための注意書きですが、観葉植物や水の入った水槽などを運送する時に使われます。
上面になる面に「この面が上」と記載しておけば、より破損リスクを軽減させることができるでしょう。
上積み厳禁
荷物の上に他の荷物を置くことを禁じるための注意書きで、たとえばガラス製品やパソコンなど、過重に弱い荷物を段ボールに収納する際に用いることが多いといえます。
中には下積み厳禁と記載されることもありますが、いずれにしても荷物同士を積み重ねておかないことを注意指示していることになります。
上面など目に触れやすい部分に記載しているはずなので、必ず確認しましょう。
他にもいろいろな注意書きがある
他にも段ボール以外の注意書きには、折曲厳禁や水濡注意などがあります。
横倒し厳禁・縦積み厳禁・下積み厳禁・踏つけ厳禁などの種類があります。
折曲厳禁は板ダンボールなどで中身が折れてしまわないように梱包や工夫されているでしょうが、折らないように注意しましょう。
水濡注意は雨などに濡らさないようにしてください。
他にも取り扱いに厳重な注意を必要とする荷物などは、箱に緩衝材を入れるといった工夫はされているでしょうが、事前に打ち合わせの時に伝えてもらっておくことが必要です。