運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業者が荷物を預かるリスクに備えるには保険が有効?

2020.12.15
分類:その他
運送業者の方は、お客様から預かった荷物を運送中・保管中に事故でその荷物が損害を受けた場合は原則としてお客様に弁償(損害賠償)をしなければなりません。弁償しなくていいのは、後で述べますが、天変地異等のよほどの事情がある場合くらいです。そして、荷物の価値によってはその額はあなたの会社にとって大変な負担になります。そんな時、運送業者貨物賠償責任保険に加入していると、弁償額その他の費用をカバーしてもらえるのです。

荷物の損害は運送業者が責任を負うことに

運送中に交通事故に遭ったことで荷物が破損したケースや、保管中の荷物が盗難に遭ってしまった場合、他にも預かった荷物が雨などにさらされてしまった、または生鮮食品の温度管理にミスがあったときなど、いずれもその責任は運送業者が負うことになります。 衝突事故などで車両が破損し同時に中の荷物にもその影響が及ぶ可能性はゼロではありませんし、保管中に火災や爆発などの事故に巻き込まれることもあれば、盗難に遭うことなど、どれほどリスク対策で注意をしていても発生しないとは限りません。 事故で荷物が損害を受けたとき、まったく落度がなかったとしても弁償しなければならないことになります。

荷物以外にも損害が発生することがある

そして運送作業において、損害が発生するのは預かった荷物だけではありません。荷卸しを行っているときに、落としてしまった荷物が通行人にケガを負わせるというケースも考えられます。 人ではなくモノにあたれば、運送とは関係のない人のモノを壊してしまうこともあるでしょう。

他にも考えられる発生する費用

壊してしまった荷物や被害を与えてしまった人やモノに対し、損害賠償すれば後は何の出費もないだろう…と思うかもしれませんがそうではありません。 運送中、トラックが事故に遭い立ち往生することになれば、別のトラックを手配しなければならなくなります。そのときにも別途、費用が発生すると考えられます。 仮に事故に遭ったとしても、荷物は損害がなく無事というケースも考えられます。確認するためには検査が必要なケースもありますが、検査をするのなら梱包を解き確認後に再度梱包する作業も必要となります。 これらにも当然費用がかかることになるため、運送で荷物を預かることは様々なリスクを抱えることとなり、万一リスクが発生すれば費用もかかると留意しておくべきでしょう。

もしリスクを補うために保険を検討するのなら

運送において荷物やリスク発生の際の事業を守るためには、保険という選択肢もあります。保険には様々な種類があるため、どの保険がもっともニーズに合致する補償内容となっているのか、十分確認し検討するようにしてください。