運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業者が従業員にマスク着用を徹底づける際の注意点

2020.12.25
分類:その他
日本で、人々の生活や経済活動を支えている貨物利用運送事業。 欠かすことのできないインフラですが、新型コロナウイルス感染拡大により、ドライバーなどはマスク着用を必須とした感染防止対策が必要とされています。 事業者として、ドライバーを含む従業員や取引先など関係者を守るためにも、感染防止への取り組みを自主的に実施していくことが必要ですが、具体的にどのようなことを対策として徹底していけばよいのでしょう。 マスクを着用しておくことが日常となっていますが、実際に運送業者での作業などにおいて気をつけておきたいマスク着用のタイミングや注意点についてご説明します。

感染防止対策として実施するべき取り組み

貨物利用運送事業を運送業者は、事業所の立地や作業空間などの様態を踏まえた上で、事業所内や車内、運行経路、通勤や立寄り先など周辺エリアで新型コロナウイルス感染拡大を防ぐことができるような取り組みが必要です。 まずは従業員の健康管理を徹底し、出勤前の体温測定や症状の有無などの確認をそれぞれに行ってもらうことが必要になります。 もし発熱や咳・咽頭痛がある場合や、体調が悪いといった状態のときには自宅待機とし、管理部門なども在宅勤務(テレワーク)が可能であれば励行していきましょう。

マスク着用の注意点

勤務中についても、始業の際や休憩後などを含めて、手洗いは徹底して行うようにします。水道が使用できない場所では、手指消毒液を配置しておくことも必要です。 従業員には、勤務中(通勤・移動中含む)のマスク着用と手袋の装着を徹底してもらうようにします。特に複数名が共同で作業する場合には、徹底して行うことが必要です。 ただ、気温・湿度の高い場所で作業を行うときには、屋外で人との距離が2m以上保てるという場合には、マスクは外すようにします。 マスク着用時の作業は負荷のかかるものは避け、ずっと着用したままではなく人との距離を十分にとったときなど適宜マスクを外し休憩すること、そして水分をこまめに補給することなども同時に必要です。

その他マスク着用を徹底したいタイミングとは

マスク着用においては点呼の際にも必要です。 なお、点呼を行う部屋の換気は十分に行い、点呼を行う人とドライバーの間にアクリル板やビニールカーテンなど設置するようにします。 なお、点呼を行う人は始業点呼の際にドライバーがマスク着用や手洗いの励行など、感染予防を行っているか確認するようにしてください。 また、トラックでの運行において、2名以上が同乗するときなど同乗者はマスク着用を徹底するようにします。