運送業界で使用されることの多い「搬送」の意味と「運搬」「運送」との違い
医療の世界では、「患者さんを救急搬送する」など、「搬送」という言葉を使います。
そして運送業界でも「荷物を搬送する」などやはり「搬送」という言葉を使用しますが、この「搬送」とはどのような意味を持つ言葉なのか、似た言葉である「運搬」との違いを説明していきます。
「運搬」とはどのような意味の言葉か
運送業界では人やモノを運ぶためにいろいろな言葉が使用されますが、その中でも「運搬」は、ある特定の場所から他の場所に何かを運ぶことです。
二つの場所の間で、人やモノを運び移動させることであるため、交通や輸送なども「運搬」の1つとしていえるでしょう。
一般的にはモノを運ぶことに対し使用されることの多い言葉ではあるものの、人を運ぶときにも使われると理解できます。
「搬送」の持つ意味とは
「搬送」とは、交通手段により人やモノを運び送ることを意味します。
ある地点から他の地点に移すために運ぶことですが、目的地へ向かい送るという意味が強いといえます。
慣習的に医療の世界で使われることが多く、たとえば目的地の病院に向かい負傷者を運び込むといった意味で使用されます。
また、急病人の容態が悪化したため急いで病院に搬送するといった使い方もされています。
なお、まったく別の使い方としては、音声や画像など信号を変調の高周波を使用し伝送する搬送通信などの意味も含まれます。
「搬送」という言葉の由来
運送業界では、「搬送」や「運搬」「輸送」「運送」「配送」など、似た言葉がたくさんあるためどの用語を使えばよいのかわからなくなることもあるでしょう。
その中で「搬送」とは、交通手段などを使って運び送ることを意味します。運送業界ではトラックを使い運送することですが、短時間で近距離を運ぶときには「配送」、船や飛行機などを使うときには「輸送」という言葉を使います。
「搬送」の「搬」という言葉には、「物を運び移す」という意味があります。
そのため「搬送」は目的のところまでモノを運び移すことで、ある特定の場所から別の場所に送ることを示します。
これに対し「運送」の場合、「運」という言葉は運ぶという意味しか持たないため、どこに運ぶのか場所は含まれていないと考えられます。
そのためモノをどこからどこに、トラックなどを使い運び持ち込むのか決まっているときには、「搬送」という言葉を使うと理解しておけばよいでしょう。