
建設工事業におけるハラスメントは、たとえば現場で激しい口調や暴言などでの指導や、優位な立場を利用した無理な要求などが挙げられます。
危険な作業が多い環境のため、注意喚起の指導を行う上で、強い口調になることや指導に熱が入りすぎることはあるといえますが、業務範囲を超えた指導や人格否定などの言動はハラスメントとなります。
そこで、建設工事業におけるハラスメントについて、発生させない方法を簡単に紹介します。
ハラスメントとは、職場で優位な立場の者が、優越的な関係を利用して行う言動です。
業務上、必要かつ相当とされる範囲を超えて行う言動であるため、労働者の就業環境が害されてしまいます。
注意すべき点は、優越的な関係を背景に行われることです。
職務上の地位が上であるのは一般的に上司などの立場の方ですが、業務上必要とされる知識や経験を持つ同僚や部下なども、優越的な関係における地位が上であると判断されるでしょう。
建設工事現場は、決められた納期までに構築物を完成させなければならない中、安全確保っ第一のプレッシャーを抱えた状態で業務が進みます。
昔の工事現場では、長年勤めたベテラン職人が、新人に怒鳴りながら教える文化だったといえますが、現在でもその風習は残っています。
体育会系の風土で、新人や若手へ強圧的に指導が行われる場面もめずらしくありません。
しかし、近年では、女性の入職者も増えています。
社会全体でハラスメントへの認識が高まり、建設現場でも指導と叱責を分けて考えることが重視されつつあるといえます。
建設業でハラスメントが多いのは、現場で行う作業に危険が伴うことが多いため、安全に関する指導に熱が入りやすいからです。
安全管理の重大さを強く伝えようとするあらわれともいえますが、指導に熱が入りすぎることや、ミスに対する過剰な叱咤の積み重ねはハラスメントと判断される恐れがあります。
個人と組織風土による要因が複合的に関係することでハラスメントになると考えられるため、互いの人格を尊重し、偏見をなくしましょう。
一人ひとりの個性を認め合い、風通しのよい職場環境をつくることが大切です。
さらに、建設業全体の特性や風土を変える努力も行うことや、勝手な思い込みや決めつけをなくす努力も必要といえます。