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骨折した場合に手術が必要になる状態とその方法とは?

2016.05.13
分類:医療保険

 

骨折した時の治療法とは

 

骨折した場合、まず骨にずれがあるかなど症状によって治療法は異なります。保存療法と手術に分類でき、保存療法の場合はギプスで固定をして骨がつながるまで待ちます。骨折の症状が軽い場合には、この保存療法での治療がほとんどです。

 

骨折の手術が必要な場合には、骨接合術という金属製のプレートやネジなどを使って骨折部を固定する方法が用いられます。

 

 

骨折手術の方法

 

骨折手術には種類が複数あり、状態によって手術法が異なります。

 

・ピンニング

折れた骨同士を挿入したピンで固定する方法で、骨が折れたことでずれた場合などに使用されます。

 

・スクリュー固定

ネジで骨折部を止める方法で、ピンニングと同じく比較的単純な骨折の場合に使用されます。

 

・プレート固定

骨折した部分をスクリューとプレートで固定させる方法です。関節や関節に近い部分が骨折した場合に使用される方法です。

 

・髄内釘固定

空洞になっている骨の中にインプラントを入れて固定する方法です。上腕骨、大腿骨、脛骨などの大きな骨の中央部が折れた際に使用される方法です。

 

・創外固定

ピンやワイヤーを使って身体の外側から固定する方法です。骨が砕けている場合などや、皮膚の外へ出ている場合、早急に手術ができない場合に使用される方法です。

 

 

手術が必要な骨折の状態について

 

外部からもと通りの形に戻す整復が不可能な骨折や、整復しても元の形状になることが難しい骨折、体重がかかる足の骨などの骨折や関節部分の骨折などは手術が必要です。

 

患者さんの年齢、部位、骨折のタイプなどを医師が考慮しながら判断することになるでしょう。手術を行えば整復固定が正確で確実に可能になるため、保存療法よりも早い時期から患部の動作が可能になります。

 

 

手術で体内に入れた金属は?

 

骨折手術に使用するインプラントには、チタン、チタン合金、ステンレスなどの金属製骨接合材料が用いられています。体内に入れたままでも安全な素材が使用されていますが、骨が繋がれば取り除く手術を行います。

 

 

骨折した時の入院期間

 

骨折での入院日数は平均41日と長期化する場合が多く、1日あたりの費用は自己負担額で平均約13,600円かかかります。 そして治療費以外に食事代、差額ベッド代、テレビカードや寝具レンタル代などの諸雑費、そしてお見舞いに来る家族の交通費なども必要です。

 

 

もしも入院が必要になった時の備え

 

骨折は症状にもよりますが、手術を必要とする場合もあり入院日数が長期化する場合もあります。そのため手術や入院などが必要な事態になった時のために十分な備えをしておく必要があります。