経営者・従業員向け保険情報ラボManagement and Employees Information Lab

中性脂肪が高いと、心筋梗塞や、脳血管障害のリスクが高まる?

2016.06.10
分類:医療保険

中性脂肪は、砂糖などの糖質(炭水化物)動物性脂肪を主な原料として、肝臓で作られます。食事でこれらを多く摂りすぎると皮下脂肪として体内に蓄積されます。

中性脂肪が増えすぎると、脂質異常症になり、動脈硬化の危険性が高まります。
このような病気のリスクが高くなる、中性脂肪の基準値や、検査の仕方などについて見てみましょう。

【中性脂肪の基準値】


中性脂肪の値は、血液中のコレステロールと中性脂肪値を測る脂質検査で調べる事ができます。
以下に目安を示しましたので、参考にしてください。
・29以下は、低中性脂肪血症
・30~149は、正常
・150~299は、境界域と言われ、軽度高中性脂肪血症
・300~749は、中等度高中性脂肪血症
・750以上は、高度高中性脂肪血症と大きく5段位階に分けられます。

29以下の場合は、中性脂肪が低すぎる為、原因になる病気などがないか、詳しく調べます。
300~749の、中等度高中性脂肪血症の場合は、食事療法と、運動療法を実施しながら、他の危険因子がないか検査をして、危険因子があれば投薬治療も行います。さらに500以上の人は、禁酒をするように、指導されます。

750以上の場合は、様々な病気の危険性がある為、薬物療法を行い、早急な降下療法が必要になります。

【数値が異常な場合に疑われる病気】


数値が高い場合は、脳梗塞、心筋梗塞、脂質異常症、糖尿病、甲状腺機能低下症、クッシング症候群、肥満、肝障害などが起こる可能性が高くなります。

数値が低い場合は、肝臓病、アジソン病、栄養障害などが疑われます。

【改善する為には】


このように、中性脂肪の値は、高くても、低すぎてもよくありません。
正常範囲に入るよう、食生活や、生活習慣の改善をしなくてはいけません。数値に異常がある場合は、それだけ病気へのリスクが高まります。特に、動脈硬化や、脳卒中、心筋梗塞など命に関わる危険が高いものが多いので、早急に正常値に戻す必要があります。

投薬治療、薬物療法と伴に、暴飲暴食を避け、野菜や、青魚中心にした食事の見直し、適度な運動を取り入れ、禁酒などを心がける必要があります。

毎日飲酒している人は、週に2回程度に節酒する、毎日のウオーキングや、脂肪や糖質の多い食事を控えるなどを心がけましょう。これらを実践するだけでも、中性脂肪を30%も減らすことができると言われています。

【まとめ】


中性脂肪を下げる為に積極的に摂りたいものが、アジ、イワシ、さば、さんま、マグロなどの青魚です。青魚には、EPA,とDHAの不飽和脂肪酸が多く含まれます。これらが、肝臓の中性脂肪の合成を抑えて、血中の中性脂肪を減らす作用があります。さらに血小板が凝集するのを防いでくれる為、血栓ができにくくなり、心筋梗塞や、脳梗塞のリスクを軽減してくれます。

ぜひ、積極的に毎日の食事に青魚を摂りいれるようにしましょう。