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増加している膵臓炎ってどんな病気?予防は食生活の改善が大事

2016.08.04
分類:医療保険

年々増加している膵臓炎とはどのような病気なのでしょうか?また症状の現れ方や原因、予防法などについてみていきましょう。

【膵臓炎とは】

膵臓炎には急性膵炎と慢性膵炎と呼ばれる2種類があります。

(急性膵炎とは)

急性膵炎とは膵臓を急激に消化してしまうもので中には他の臓器まで炎症が広がっていき重症化するケースもあります。お腹が急に痛くなったり吐き気やおう吐、発熱などの症状が見られます。またさらに深刻になると呼吸困難になり、黄疸がでたり、尿量が減って錯乱状態になったりショック状態になり最悪の場合死に至る事もある恐ろしい病気なのです。これらは重症急性膵炎と言われ膵臓だけでなく他の臓器にまで炎症が及んでいる為一刻も早い手術が必要です。

(慢性膵炎)

慢性膵炎は急性膵炎のように急激にお腹がいたくなったり症状がでるものではありません。長い時間をかけてゆっくりと組織が破壊されその結果膵臓が線維化して固くなってしまう状態を慢性膵炎といいます。また軽い急性膵炎が何回か繰り返し起こり6か月以上続くと慢性膵炎と診断されます。初期の症状は食後や飲酒後腹痛や背中が痛くなります。また下痢や体重の減少、更に進行すると脂肪便がでたり糖尿病になったりします。

【膵臓炎になる原因】

膵臓炎(膵炎)になる原因をそれぞれみてみましょう。

(急性膵炎)

急性膵炎の原因は大きくわけて2つあります。まず男性の場合アルコールが原因で発症するケースがとても多いのです。普段から飲酒習慣がある人だけではなく飲酒習慣がない人でも大量の飲酒をした場合には急性膵炎になる事があります。女性の場合は胆石が原因で起こる事があります。胆石は膵臓で出された消化酵素が十二指腸へ移動する際に乳頭に胆石が詰まったり、胆石が通る時に乳頭にできた傷が炎症を起こし乳頭が塞がれたりする事が原因として挙げられます。

(慢性膵炎)

慢性の膵炎の場合もアルコールが大きく関係しており特に男性は1日にビール中瓶4本程度を10年以上飲酒し続けると慢性膵炎のリスクが高まると言われています。女性においてのリスクはそこまで高くなくアルコールが原因で発症するケースは全体の3分の1程度になっています。

【まとめ】

膵臓炎は病状が進行すると他臓器にまで炎症が広がり最悪の場合死に至るとても怖い病気です。アルコールの飲酒習慣がある人は特に膵臓炎のリスクが高くなりますのでほどほどにして節酒するようにしましょう。また歓迎会や送別会などで普段飲まない人が急に大量の飲酒をした場合も膵臓炎を発症しやすくなりますので気を付けなくてはいけません。