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骨折してなかなかくっつかない時には要注意!考えられる病気

2016.10.12
分類:医療保険

骨折をして数か月~半年経っているのになかなか骨がくっつかず治らない場合があります。このような時に考えられる原因や病気などを詳しくみてみましょう。

【なかなか治らない原因】

骨の骨折がなかなか治らない原因として考えられるもので剥離骨折というものがあります。この骨折になると骨がなかなかくっつかず治るまでに思った以上に時間がかかります。剥離骨折は筋肉の強力な力によって靭帯の付け根から骨が剥がれてしまう事を言います。この場合安静と同時にリハビリも必要になります。また偽関節という事も原因として考えられます。偽関節とは手術やギプスで固定しても折れた骨がくっつかずそのまま固まり偽物の関節ができてしまう事を言います。骨折した部分は不安定に動きその都度痛みを伴います。また手術の際に感染症にかかってしまい骨髄炎を起こしてしまう事で骨が難治化してしまうケースもあります。これらの治りにくい骨折は全体の5~10%を占めると言われています。

【偽関節になりやすい骨折】

偽関節になりやすい骨折の仕方というものがあります。これは皮膚から骨が飛び出す開放骨折といわれるもので細菌感染が起きやすく回復に重要な化骨ができにくくなるのです。手足の円筒状の長い骨や脛骨、大腿骨などを折った場合によく見られます。また一般的な骨折でも気を付けなければいけない点は、針金やネジなどでしっかりと骨がとめられない時や血のめぐりがよくない場合は治りにくくなると言われています。

【治りにくい骨折の治療法】

偽関節や治りにくい骨折の治療法として超音波を使った治療が一般的です。患部に弱い超音波を当てて回復を促し折れた骨がくっつくまでの時間を短縮します。超音波治療は副作用も少なく安心して受ける事ができます。このような医学的治療以外に患者が心がける事もあります。喫煙は新しく血管が出来るのを妨げ骨折を治りにくくします。また糖尿病患者は感染症を起こしやすくなるため化骨を形成しにくいと言われています。

【まとめ】

このような治りにくい骨折の治療は日々進化していますが患者が気を付けなければいけない事も多くあります。いつもシャワーだけで済ませている人は湯船につかり入浴をする事で血行がよくなり骨が付きやすくなると言われます。また食事面でも骨の形成に役立つカルシウムや骨にカルシウムを定着させるために必要なたんぱく質などを積極的に摂る事が大事です。