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医療保険の給付対象になる手術と給付対象にならないもの

2016.11.28
分類:医療保険

医療保険は全ての手術に対して給付対象になるわけではありません。保険の約款で定められた88種類の手術をした時に給付が受けられます。給付対象になる主な手術と給付の対象にならない手術についてみてみましょう。

【給付対象になるもの】


88種類の手術は大きく部位別に分けられ「乳房の手術」「筋骨の手術」「呼吸器・胸部の手術」などでさらに細かく手術の種類によって分類されます。
主な手術に関してはおおむね対象と思ってよいのですが必ずしも公的医療保険と連動しているわけではありませんので、自分が受ける手術に関しては対象になるかどうかあらかじめ保険会社に確認しましょう。

医療特約を付ける事で公的医療保険対象の手術には手術給付金が支払われるものもあります。ただし皮膚切開術や、抜歯手術などの軽微なものは対象外になり全てに給付金がおりるわけではありません。

【給付対象外になるもの】


これに対し給付の対象外になるものについては「持続的胸腔ドレナージ」「経皮的エタノール注入療法」「悪性新生物根治放射線照射」などがあります。


また「近視のシーレック手術」についても公的医療保険の対象外になりますので民間の医療保険でも対象外になっています。
しかし、今後は医療技術の進歩によって新たな技術も多く取り入れられ保険の給付対象も変化していくでしょう。


保険会社もこのように将来の給付金が膨らむリスクに備え、入院を伴わない手術は給付の対象としなくなったり、給付金を低くするなどの方法を検討しています。

【給付金の計算】


一般的には医療保険や医療特約では入院給付日額に手術の種類に応じた給付倍率を乗じた手術給付金が支給されます。
例えば入院給付日額5千円で契約している場合給付倍率10倍の手術では5万円、20倍であれば10万円の給付金が支払われる計算になります。


給付倍率についても約款に記載されていますので、自分が加入している保険について一度確認しておくとよいでしょう。

【まとめ】


医療保険を選ぶ際には長期の入院に備えたいのか、手術給付金について手厚いものにしたいのかをはっきりさせ、自分が優先したい保障を明確にして加入する事が大切でしょう。


またすべての手術に対して給付金が支払われるわけではない為、手術給付金の対象になるものとならないものがある事を理解し、自分が受ける手術が対象になるかどうか確認をしておくと安心です。


更に将来給付金が減ったり、入院を伴わないケースでは支払われないリスクを考えて、今から備えをしておくことも大事です。