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骨折して手術になるケースは?またどんな手術をするの?

2017.01.27
分類:医療保険

骨折の治療法は大きく分けて2種類あり保存療法と手術に分けられます。保存療法とは骨の連続性が失われてなく皮膚を切らなくても骨を元の状態に戻せる場合はギブスなどで固定して元の状態に戻るのを待ちます。
これに対して皮膚を切らないと骨を元の状態に戻す事が出来ない場合は手術をする事になります。その場合どのような方法があるのか見てみましょう。

 

【骨折で手術になる場合】


関節部分を骨折した場合は、骨が修復されるまでギプス固定しますが長期間固定すると関節が硬くなって動きが悪くなったり筋肉が萎縮したりする為、回復を早める手術をすることがあります。
また骨だけでなく関節を骨折前の正しい位置に戻さなければ回復過程で関節炎が生じる事もあり、これらを防ぐためにも手術を行うケースがあります。
そして足や、足首など荷重部分を骨折して骨のずれが大きい場合にも手術をする事があります。
特に大腿骨などの骨折では手術をしないと歩けるようになるまで数か月かかるため筋力の低下などのリスクがあるため手術を選択する場合が多いのです。
このような場合は手術をして骨を固定すれば2~3日後からリハビリを開始でき骨折してからの回復も早くなります。
患者の年齢や筋力、骨折の部位にもよりますがこのように手術を行った方がよいケースが多くあります。

 

【高齢者の骨折】


骨折の中でも特に気を付けたいのが高齢者の骨折です。高齢者は家の中のちょっとした段差でつまずいたり、床で滑ってしまって若い人では打撲や、打ち身で済むような事でも骨がもろくなっているため骨折してしまいます。
高齢者が骨折をして寝たきりになった場合そのまま認知症や床ずれ、膀胱炎、肺炎などを併発してしまうリスクが大変大きいのです。
ですから高齢者の骨折では骨折部位が自然につくのを待つのではなくなるべく早めに手術を行い、リハビリを開始する事が病気の予防の為にも重要になってきます。

 

【手術の方法】


手術の方法としては下記のようなものがあります。
(ピン二ング手術)
骨の折れた部分に金属製のピンを指して骨がくっつくのを助ける方法で比較的軽度の骨折で使用される方法です。
(スクリュー固定)
骨と骨をねじでとめて、骨がくっつくのを助ける方法です。軽度の骨折で使用されます。
(プレート固定)
皮膚を切開して折れた骨を元の位置に戻し金属製のプレートとスクリューでとめて固定する方法です。成人で、比較的複雑な骨折の場合用いられる方法です。

 

【まとめ】


骨折した場合の治療法は2種類あります。手術した方が回復が早くなるような場合や、高齢者の場合で骨折して長期間動けない事によって他のリスクが発生するような時は手術を勧めることがあります。
このように骨折の部位や年齢、筋力などによって手術の方が適するかどうかを判断されるのです。