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実は一番怖い!骨折が引き起こす麻痺やしびれなどの後遺症

2017.01.31
分類:医療保険

骨折は数か月したら骨は形成されほとんど元通りになりますが、実はその後の麻痺やしびれが一番怖いのです。しびれや麻痺は神経が圧迫される事で起こり悪化すると歩行困難になる場合もあります。
骨折後に起こる後遺症の危険性や注意すべき事などを見てみましょう。

 

【骨折の併発症】


骨折の併発症とは骨折と同時に起こった損傷、または骨折したことで起こる合併症の事を言います。
骨折の併発症には下記のようなものがあります。
・関節の損傷
関節を構成する靭帯、関節軟骨、関節包、関節唇、滑液包などに起こる損傷のことを言います。
・内臓損傷
骨折する事で内臓を傷つけてしまう事を言います。鎖骨で肺を、肋骨で肺、脾臓、腎臓などを損傷する可能性があります。
・血管損傷
骨折で血管を損傷する事を言います。血管の圧迫、挫滅、断裂などがあり本人も気が付かない事があります。
・末梢神経損傷
骨折により末梢神経を傷つける事で鈍痛や麻痺が起こる事もあります。

 

【骨折の後遺症】


骨折が完治しても合併症が継続していたり、骨折自体が治らない場合を骨折の後遺症と言います。
骨折の後遺症は大変危険で骨へ血液がきちんと届かなくなり骨が壊死する「無腐性骨壊死」や関節の可動域が狭くなる関節運動障害、長期間固定し続ける事で骨萎縮が起こったりします。
またそれ以外にも骨折部分が変形したまま固まってしまい運動障害や神経障害の原因にもなります。
このように骨折は決して侮ってはいけない病気で完治した後にも体の麻痺など後遺症が残る事もある大変危険な疾患である事を認識しておきましょう。

 

【骨折の予防】


骨折の予防の為にはまず2つの事を注意して生活を送るようにしましょう。1つは加齢や閉経などによる骨密度の減少をいかに最小限に食い止め骨密度を維持するかです。
骨量の減少に影響する要因として家族歴、閉経、加齢、運動不足、カルシウムの摂取不足、ストレス、高カフェインの摂取など多様なものがあります。
多くのものは自分の努力で改善する事ができますので運動や食事などに気を付けて骨密度の減少を最小限にする努力をしましょう。
また高齢者に多い転倒防止も骨折の予防には大変有効になります。家の中でつまずきそうなところを改善したり、筋力やバランス機能を向上させることも重要でしょう。

 

【まとめ】


骨折から起こる後遺症は歩行困難や身体の麻痺、更に重症化した場合や処置が悪かった場合は命の危険もある大変深刻なものです。
骨密度を増やしたり、日頃から運動をして生活習慣の改善や転倒防止に気を付けながら骨折の予防をしていきましょう。