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頭蓋骨を骨折した場合の症状や原因と治療法について

2017.01.24
分類:医療保険

頭蓋骨骨折とは脳を保護している頭部の骨が折れてしまう障害の事を言います。主に交通事故で激しい損傷を受けた時やスポーツでの衝突時に起こる事が多いと言われています。
その症状から原因、治療法など幅広く見てみましょう。

 

【頭蓋骨骨折の症状】


頭蓋骨骨折した場合には周辺部の腫れと強い痛みが伴います。骨折と言っても骨が折れるのではなく線上のひびが入ったり頭蓋骨がへこむ状態を言います。骨折の仕方やその部位によって線上骨折、陥没骨折、頭蓋底骨折などに分けられます。
最初は問いかけに応じる事もできる状態であったのに時間が経過すると激しい嘔吐や頭痛、意識消失など進行していく事もあります。ほとんどの場合数分から数時間以内に起こると言われています。
頭蓋骨折は骨折だけで済む場合と脳へのダメージが見られ脳を損傷しているケースがあり脳へのダメージがある場合は特に注意が必要です。脳へのダメージが見られた場合は脳挫傷、硬膜下血腫、硬膜外血腫などのリスクが高まります。

 

【頭蓋骨骨折の原因】


原因は交通事故や運動中の衝突、転落事故、転倒などがありますがどれも頭部を激しくぶつけ、脳へ直接的な損傷を受けてしまう事で起こります。
このように頭蓋骨骨折は脳に非常に近い場所で起きる事から重篤な後遺症などが残る事を心配する人も少なくありませんが、実際には頭蓋骨骨折で日常生活に支障をきたすような事は滅多にありません。
ただ、骨折によって強い衝撃が脳にも伝達されている場合は様々な深刻な病気を発症するリスクがあり詳しい検査などが必要になります。

 

【治療法】


診断は自覚症状とレントゲン撮影によって診断されるのですが脳の損傷も考えられますのでCTスキャンやMRI検査を行い詳しく脳へのダメージを調べる必要があります。
骨折の程度によって治療法は異なりますが一般的には他の骨折と同様保存療法で治療をします。
治療中にけいれん等が起こるリスクがありますので入院が必要になり、ベッドで安静にして骨折した骨が癒合するのを待ちます。
また診断時に頭蓋内の出血が確認された場合は脳血下降剤や手術をして減圧する必要があります。

 

【まとめ】


頭蓋骨骨折は特に脳へのダメージがある場合には深刻な病気を発症するリスクが高くなるので注意が必要です。
頭蓋骨骨折の予防法としてはタックルや受け身などの基本動作を習得する事と、頚部の筋力強化などが有効です。
また家の中でも転倒防止の為に段差を無くしたり、コードなどはまとめて束ねておくようにしましょう。