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生命保険には入らない?保険に加入しないという選択

2017.02.03
分類:医療保険

日本は先進諸国の中でも保険加入率が高く多くの人が保険に加入しています。
しかし最近は保険に入らないという選択をする人も増えてきています。人生において保険は住宅の購入と同じくらい多額の支払いをする事になります。保険に加入する場合、加入しない場合両方の選択についてみてみましょう。

 

【生命保険は必要?】


生命保険は現在、貯蓄ができている人にとっては保険料が高く無駄なコストになる為メリットはあまりないと言えるでしょう。
また保険会社から勧められる特約についてもその大半が不要なものである事が多いので加入時にはしっかりと必要性を見極める必要があります。
更に日本には公的医療保険というものがあり国民は全て健康保険、国民健康保険、共済保険のいずれかの保険に加入する事が義務付けられています。これらの公的医療保険では「遺族年金」や「企業からの退職金」「寡婦の為の公的支援」などがあります。
公的医療保険にはこのような補償がある為民間の生命保険に加入する必要性をあまり感じない人が増えてきているのかもしれません。

 

【生命保険の特徴】


生命保険は相互扶助というもので成り立っており、加入者の8割程度は加入している期間に死亡保険金として受け取ることなく掛捨てになり残りの2割程度の人が保険料を支払っている期間に亡くなり死亡保険金を手にする仕組みになっています。
また被保険者が支払った保険料の内訳は半分程度が保険会社の経費になり残りの半分が死亡保険金の支払いに利用されていると推測されます。
このような事を考えると生命保険は初めから損をすることが前提で加入するお守りのような物なのかもしれません。
いざという時の補償が全くなくなれば不安ですから必要最低限のものに加入しておくのがよいのではないかと思います。

 

【必要最低限の備え】


必要最低限の備えとは家族構成や被保険者の年齢によって違ってきます。
例えば被保険者が30代の男性で奥様と子供2人がいる場合を例に見てみましょう。
このような場合保険会社のシミュレーションではおよそ1億円程度の補償は必要になります。と言われるのではないかと思いますが、先ほど述べましたように公的医療保険から遺族年金や寡婦年金、退職金などいくらか補填される事を考えるとそこまでの補償は必要ではありません。
最低限の補償額は1千万円程度あれば十分ではないかと思います。
またもし子供がいてもすでに独立している場合は奥様だけの生活費で十分ですので生命保険についてもさほど大きな補償は必要ないでしょう。

 

【まとめ】


生命保険は特に貯蓄がない人などは万が一の時に不安ですから必要最低限のものに加入しておきましょう。
ただし子供の独立などに応じて保険の見直しをしたり、必要ならば解約をする事も検討しましょう。